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暁星、各系列社の世界1位製品の力…実績好調に寄与


  • 暁星、各系列社の世界1位製品の力…実績好調に寄与
  • ヒョソンの世界一位製品


暁星(ヒョソン)グループは2018年に持株会社体制へ移行してから3年ぶりで、主力系列会社がいっせいに光を放っている。

暁星化学(Hyosung Chemical)、暁星尖端素材(Hyosung Advanced Materials)、暁星TNCなどの系列「三銃士」はコロナ19パンデミックの衝撃から抜け出して、歴代の四半期では最高の実績を記録した。グループの主力事業である「化学・産業素材・繊維」が同時に急成長を示したわけだ。

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2018年に暁星が持株会社に転換して分割の対象となった各系列社は、株価の暴落などで傷は深かった。しかし趙顕俊(チョ・ヒョンヂュン)会長(写真)は「変化の時期であるだけに、将来のための投資を継続して危機をチャンスに変えなければならない」と粘り強く推進した。結局は3年めで系列会社が並んで世界1等の商品を作り出し、「白鳥」に生まれ変わっているという評価を受けている。

暁星TNCは30日、今年の第2四半期に売上げ2兆1420億ウォンと営業利益3871億ウォンを記録したと明らかにした。前年同期比で売上げは113%増に、営業利益は3953億ウォン増加して黒字転換に成功した。暁星化学も売上げ6192億ウォンと営業利益713億ウォンを記録した。前年同期比でそれぞれ44%と1898%上昇した実績だ。暁星化学と暁星TNCの今回の業績は、四半期ベースでは分割後で最高値だ。

前日に実績を発表した暁星尖端素材もまた、売上げは前年同期比131%増の8724億ウォンを、営業利益は1178億ウォンを記録して黒字転換に成功した。暁星重工業は売上げと営業利益は、それぞれ17%と30%減の7056億ウォンと403億ウォンを記録した。

化学と産業素材そして繊維の系列社の好実績に支えられ、持株会社である(株)暁星の売上げは前年同期比72%増の9468億ウォン、営業利益は2316%増の2180億ウォンと集計された。暁星がこのような実績を収めた背景には、素材技術とコロナ19によって変化した市場環境がある。

暁星の化学繊維会社である暁星TNCは、世界のスパンデックス市場ではシェア32%で1位だ。暁星TNCはコロナ19の拡散でホームウェアやレギンスなどスパンデックスの含有量が高い衣類の需要が増え、実績が大幅に上昇した。スパンデックスは「繊維の半導体」と呼ばれる機能性繊維だ。

スパンデックスをナイロンやポリエステルなどの一般的な繊維と10~15%ほど合成するとフィット感と強度などが向上し、スポーツ衣料から下着そして一般衣類にまで幅広く使用される。暁星は1989年から開発に着手し、1992年には国内企業で初めて独自技術でスパンデックスの開発に成功し、その後も継続的に研究開発(R&D)に投資して技術力を蓄積してきた。

暁星尖端素材と暁星化学も世界1位の製品を中心に良い実績を上げた。暁星尖端素材は市場シェア50%で1位を占めるタイヤコードはコロナ19以後、各自動車メーカーの在庫確保の需要が増えて収益性が大幅に改善した。

暁星化学は世界市場でシェア26%を占める建築パイプのポリプロピレン(PP)などが建設景気の回復に乗った。米国と欧州市場での輸出量は、前年同期比でそれぞれ310%と49%増加した。ここ最近は世界的な貨物大乱の余波で、米国と欧州のPP価格が年初に比べて50%以上も急騰して暁星化学の実績も上昇した。最近はコロナ19ワクチン注射用の需要まで増えたことも影響を及ぼした。

化学業界では、暁星の下半期実績はよりいっそう期待できるという見通しが出ている。昨年のコロナ19で難しい状況でも、果敢に世界1位の商品の増設を進めたためだ。業界によると今年の下半期の世界市場でのスパンデックス増設は、暁星TNCと中国ファポン社の5万トンが全てだ。

暁星TNCの増設量は生産と同時に利益の増大に寄与する見込みだ。これに加えてトルコ(1万5000トン)とブラジル(1万トン)のスパンデックス工場も、今年の下半期に増設を完了する。先制的な投資を通じて暁星TNCのスパンデックス生産能力は、来年までに約20%増加することになる。暁星TNCはスパンデックスだけでなく環境に配慮し、消費トレンドとESG経営(環境・責任・透明経営)にも関心を傾けている。暁星TNCが廃棄ペットボトルを再利用して生産する親環境(環境にやさしい)繊維「regen®」などの高収益・差別化製品も販売が増加することが予想される。

暁星尖端素材も下半期期に対する待感は高い。車両用半導体の世界的な需給不足が解消されると新車の生産量が増加して、タイヤ製造の必須素材であるタイヤコード市場が回復するという見込みだからだ。暁星尖端素材は5Gインフラの拡大に必須素材であるアラミドと、水素経済の必須素材である炭素繊維も今後の市場が急速に拡大すると見て増設作業を進めている。暁星尖端素材はすでに去る5月に蔚山工場を増設し、年間生産量を1200トンから3700トンまで増やした。炭素繊維部門にも1兆ウォンを投資して2028年までに生産量を4000トンから2万4000トンに拡大する。
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  • 毎日経済 | チェ・グンド記者
  • 入力 2021-07-30 20:48:59




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