韓ロッテフードの「鶏肉ランチョンミート」…フィリピンで大好評



  • 25日、シンガポール最大の流通チャネルであるNTUCマートで、ロッテフードが輸出した高級ランチョンミートが陳列されている。[写真提供=ロッテフード]


国内初の100%鶏肉を活用した「缶ハム」を開発し、豚肉輸出禁止国に輸出の道を切り開いた食品企業の事例が注目を集めている。ロッテフード(LOTTE FOODS)の鶏肉「ランチョンミート」がその主人公だ。アフリカ豚熱病(ASF)の国内発症の影響で、フィリピンで豚肉缶ハムの輸出が完全に禁止されるやいなや鶏肉缶ハムを製造し、なんと280万缶の輸出契約を一度に実現させた。缶ハムが必ず豚肉である必要はないだろという「逆転の発想」が生み出した成果だ。

ロッテフードは25日、フィリピンに缶ハム「チキンランチョンミート」の輸出を開始すると発表した。フィリピン政府が韓国産の豚肉を使用した製品の輸入を全面禁止して、缶ハムの輸出の道が途絶えてから2年ぶりだ。

先だってロッテフードは2019年、フィリピンに缶ハムの正式輸出を開始したことがある。しかしその年の9月に京畿道坡州でASFが発症し、6ヶ月めで輸出が中断される事態に直面した。

ロッテフードは放棄する代わりに、発想の転換で状況をくつがえした。現地の流通業者と協議して、鶏肉を原料としたランチョンミートの開発を進めることにしたわけだ。ロッテフードとロッテ中央研究所は6ヶ月間の研究開発を通じて、味と食感そして色をそろえた100%鶏肉ランチョンミートを発売した。国内で100%鶏肉ランチョンミートが出荷されたのは今回が初めてだ。

フィリピンの食品医薬品安全処は豚肉ではなく鶏肉で製造した缶ハムに対して、去る7月に正式輸入許可を出した。あきらめずに続けて挑戦した結果だ。ロッテフードの関係者は、「フィリピンは2年前に豚肉缶ハムを初めて輸出した当時、月に5億ウォン以上の売上げを上げるほど反応が良かったし、成長傾向も高かった市場」だとし、「輸出市場の中で最も大きいところなので、あきらめることができなかった」と語った。

今回、フィリピンと契約した輸出規模は年間280万缶だ。金額的には300万ドルに達する。これは昨年のロッテフードの缶ハム輸出額全体の60%に達するほど大きな金額だ。昨年の国産缶ハム全体の輸出額は940万ドルだった。なんと30%を超える規模だ。

国産の缶ハム輸出は着実に増えている。今年7月までに累積976万ドルを達成し、すでに昨年の実績を超えた。 2019年までには韓国産の缶ハム輸出額は500万ドルを超えたが、2019年末からロッテフードをはじめとする国内の食品企業が缶ハム輸出を積極的に増やし、毎年2倍近くも輸出額が増えている。今年2月から缶ハムの貿易収支は黒字に転じ、今年の7月時点で148万ドルの黒字を記録するなど、引き続き黒字の規模は大きくなっている。

缶ハム輸出に大きな役割を果たしているロッテフードは、今年の上半期にランチョンミートとロースハムなどの缶ハム類921トンを輸出し、国内全体の缶ハム輸出量(1790トン)の半分以上(51%)を占めている。ロッテフードの今年の缶ハム輸出における目標額は100億ウォンで、昨年の2倍の水準だ。

ロッテフードの缶ハムが海外で人気を集める秘訣には「優れた品質力」があげられる。ロッテフードの缶ハムは他の製品に比べて肉の含有量が高く、味と香りもいいという評価を受けているという。すきまがないほどハムが缶をいっぱい満たしていることは、特に中国産の低価格品と比較されて好評を博しているという説明だ。

一方、ロッテフードは食品医薬品安全処および農林畜産食品部と緊密な協力を通じて、昨年6月にシンガポールに国産缶ハム輸出の道を開拓し、今年3月には韓国産豚で製造された「ロースハム」を追加で輸出した。
  • 毎日経済 | キム・ヒョヘ記者
  • 入力 2021-08-25 18:51:04