韓国人の「輸入車愛」…国内を走る車の9台に1台は輸入車



韓国人の「輸入車愛」は一時の流行で終わらず、国内の自動車市場の地形をひっくり返している。輸入車は「ぜいたく品」という過去の偏見が崩れ、多様なラインナップと特化サービスで顧客層が拡大され、日常生活の中で存在感を大きくしている。

27日の韓国自動車産業協会によると、7月末時点の輸入車登録台数は285万1413台で、自動車全体の登録台数(2470万3522台)の11.5%を記録した。これはいま現在、韓国内の道路の上を走る車の9台のうち1台は輸入車だという意味だ。

国内の輸入車登録台数は20年前の2001年は6万台レベルで、比率も0.4%に過ぎなかった。いまは23社に達する輸入乗用車ブランドも、当時はメルセデス-ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェなど14社に過ぎなかった。 2006年の22万台(1.3%)から2011年には62万台(3.3%)と「亀歩き」をしてきた輸入車市場は、2015年から爆発的な増加傾向に転換した。

2015~2020年は6年連続で輸入車の新車販売が20万台を超えたうえに、昨年は史上初の27万台を超えて歴代最高を更新した。今年に入っても7月までに17万台以上売れて、コロナ19の再流行の影響にもかかわらず16%以上の成長率を記録した。

ブランド別ではメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、アウディなどドイツ車に対する選好度が強く現れた中で、日本車の人気も目立った。

韓国輸入自動車協会によると、6月末時点でメルセデス・ベンツとBMWの登録台数はそれぞれ59万3500台と52万4079台で、両社を合わせると運行中の車両の数は110万台に達する。モデル別ではBMW 520dが6万7078台で最も多く登録されて最高の人気モデルに上がり、メルセデス・ベンツE300(6万6431台)、レクサスES300h(5万1471台)、メルセデス・ベンツE300 4MATIC(4万3933台)、BMW 320d(3万8193台)などがトップ5の人気車種に含まれた。

韓国自動車研究院のイ・ハング研究委員は「輸入車ブランドが小型車から大型車まで幅広いラインナップを構築したなかで、国内消費者の購買力が高まった結果」だと診断した。

最近になって輸入車の普及率がすばやくなったのは、国産プレミアム車種の発売、輸入車ブランドの普及戦略などがかみ合った結果として分析される。現代自動車のプレミアムブランド「ジェネシスG80」の販売価格(個別消費税3.5%)は5311万~6251万ウォンで、同じクラスのメルセデス・ベンツEクラス(6450万~1億460万ウォン)、BMW 5シリーズ(6360万~1億2180万ウォン)などとの価格差は大きくない。最大で数百万ウォンに達する輸入車ディーラーの価格割引プロモーションまで考慮すると、むしろ価格逆転現象が起きている。

一方でフォルクスワーゲンブランドは、昨年末に現代自動車のアバンテ(Hyundai Avante)よりも安い2000万ウォン台の輸入セダンJetta(ジェッタ)で人気突風を起こした。今年に入っても新型Tiguan(ティグアン)の最低販売価格を3800万ウォン台に引き下げて、輸入車市場の敷居をさらに下げた。

さらに各輸入車ブランドがこれまで慢性的な問題にあげられたサービスネットワークの改善に乗り出したことも注目に値する。輸入車協会によると、今月の時点で全国の輸入乗用車22ブランドのサービスセンターは969ヶ所に達する。オンライン販売や認証中古車、複合文化空間なども国産車では見られない輸入車だけの差別化要因としてあげられる。

国内の自動車市場が電気自動車とハイブリッド車などのエコカーを中心に再編されると予想されるなかで、輸入車ブランドの存在感はさらに大きくなる見通しだ。輸入車協会によると、今後3年間の輸入車ブランドは総130モデル以上のエコカーを国内に段階的にリリースする予定だ。
  • 毎日経済 | パク・ユング記者
  • 入力 2021-08-27 19:23:48