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LGとSKが「アップルカー」に同乗か?…「韓国で接触」のウワサ


  • LGとSKが「アップルカー」に同乗か?…「韓国で接触」のウワサ

  • アップルカーのコンセプトイメージ。


米Apple(アップル)が自律走行車の生産のために、韓国と日本で関連する企業と接触しているという観測が出てきた。韓国内ではLG電子とSKイノベーションなどが有力候補にあがり、業界の耳目が集中している。

台湾の情報技術専門メディアである DIGITIMES(デジタイムズ)は去る2日(現地時間)、アップルが2024年までに「アップルカー」量産のために最近、日本の完成車メーカーのトヨタを訪問した可能性があると報じた。これとともに、アップルは先月韓国を訪問してSKグループとLG電子などと「アップルカー」の開発で議論したことが伝えられたとした。このようなニュースが伝えられた3日、国内証券市場でLG電子は10%も急騰し、LGイノテックも6%台の上昇率を記録した。

先だって米国でバッテリー工場を建設しているSKイノベーションとLGエネルギーソリューションは、アップルに協力する可能性がずっと提起されてきた。アップルはバッテリーを米国で生産し、アップルカーの製造は自動車メーカーと協力する方法を望んでいることが伝えられた。最近は米・中の貿易紛争がますます激化していることから、アップルは中国バッテリーメーカーの代わりを探しており、その結果韓国のバッテリーメーカーとの協力が有力だという分析が出ている。

当初、アップルは韓国のバッテリー企業が主力として生産するリチウムイオン電池ではなく、中国のバッテリー企業が生産するリチウムリン酸鉄(LFP)バッテリーを好むことが知られていた。 LFPバッテリーは韓国のバッテリー企業が主力にするニッケル・コバルト・マンガン(NCM)やニッケル・コバルト・アルミニウム(NCA)などの三元系バッテリーよりも性能は劣るが、しかし製造原価は30%ほど安くできるからだ。爆発に対する危険性も、LFPバッテリーは三元系バッテリーよりも相対的に低い。

電装事業を営むLG電子とLG Magna e-Powertrain(LGマグナイーパワートレイン)などとも、コラボレーションの可能性が議論されている。ただし業界では、アップルが自動車生産のために韓国企業との協力関係を結ぶ可能性はあるが、まだ具体的な合意に近づいた段階ではないだろうという見方が優勢だ。今年初めにはアップルと現代自動車グループの同盟説が提起されたが、後に現代自動車はこれを否認する公示を出しており、現在までに明らかな成果は出ていない。

最近、アップルとの協力説が出た韓国企業の関係者は、「アップルが何人かの国内企業人に会ったと思われるという話が出回るのは事実」だとしながらも、「実務陣レベルのミーティングが報道されたことから、実体のないウワサだけが飛び交う雰囲気だ」と語った。また別の企業の関係者は、「まだアップルはアップルカーを構想する初期段階に思えるし、当社との出会いを持ったのかも確認されていない」とした。

特にバッテリーサプライヤーの選定は、まだ時期尚早だという分析だ。ふつう電気自動車は自動車メーカーが望む性能と形態のバッテリーを発注すると、複数の企業が受注戦を繰り広げた末に適格の業者が決まる方式で製造される。まだどんな企業がアップルカーの全体的な骨組みを生産するのかも整理されていない状況で、バッテリー企業との接触があるのは難しいという話だ。

一方、業界ではLGイノテック(LG Innotek)がアップルカー・タスクフォース(TF)を構成し、アップルカーへの部品供給を準備しているという観測が提起された。 LGイノテックはアップル製の電子機器に使用されるカメラモジュールの主要サプライヤのうちの一社だ。しかしLGイノテックは「顧客社と関連した内容についてはお答えできない」と明らかにした。
  • 毎日経済 | パク・チェヨン記者/チェ・グンド記者
  • 入力 2021-09-03 17:29:03




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