現代・キア自動車、電気自動車のインフラ構築に速度出す


現代自動車とキア自動車は国内電気自動車事業の拡大に本格的に速度を加え始めた。電気自動車の充電所をさらに設置し、タクシー用に改造・出荷する電気自動車には衛星位置確認システム(GPS)機能をもつ特殊なメーターを搭載することにした。

現代自動車グループは14日、仁川経済自由区域庁と仁川都心内の電気自動車用充電所を構築するための業務協約を締結した。これらの両機関は空港鉄道の雲西(ウンソ)駅公営駐車場に、現代自動車グループの電気自動車用充電所「E-pit(イーピット)」を建設することにした。目標は来年の上半期中の設置だ。

これまで高速道路のサービスエリアなどに設置されたイーピットは350キロワット級の高速充電器のみを備えたが、今回の雲西充電所は6基の超急速充電器ほかに、なんと100機もの3キロワット級のコンセント型緩速充電器が用意される予定だ。充電速度は車両の収容可能電力量と同時充電など、条件に合わせて自動的に調整される。

超急速と緩速充電器の複合設置は、電気自動車運転者の多様なニーズを満たすことが予想される。主に超急速充電器を希望する人が多いことは多いが、車を長時間停めておいて業務などを行い、充電した後に移動しようとする運転者も多数存在するからだ。これまで超急速充電器のみを配置したところでは、運転者たちは短い時間で充電してすぐさま出なければならず、充電中に個人の用事をすますことは大変だった。

新たに用意される雲西(ウンソ)充電所では充電と決済が一度に可能な「プラグアンドチャージ」など、イーピットだけのサービスが提供される。今回の設備は地方自治団体と民間事業者がともに構築する、都心型充電所のベストプラクティスとして残る見通しだ。現代自動車グループは仁川を始め、全国の主要自治体と協力し、都心内の電気自動車充電所の構築を拡大する方針だ。

現代自動車グループは現代自動車「アイニック5」とキア自動車「EV6」などの新しい専用電気自動車の出荷に合わせ、電気自動車用充電所の拡充に努めてきた。

キア自動車は来年に出荷する「ニーロ電気自動車(ニーロEV)」のタクシー専用モデルに、GPSを内蔵したメーターを装着することにした。このために最近、輸送関連の決済サービス会社Tマネーと業務協約を結んだ。これによってキア自動車はタクシー専用ニーロEVにTマネーのハイブリッド「アプリメーター」を搭載する方針だ。アプリメーターはGPSを介して車両の位置と移動距離そして移動時間などを計算した後、タクシー料金を算定する技術だ。既存のタクシーの電気メーターが、回転数に応じたパルス(電気信号)を利用して料金を算定することと大きく異なる。

アプリメーターはGPSを基本とするが、トンネルや地下駐車場などのGPS受信が多少不安定な地域では車輪の回転数に基づいて距離を算定することができ、料金の誤差を最小限に抑えている。タクシー事業者はアプリメーターを通じて、電気式メーターの購入と修理および料金の更新と検査などにかかるコストを削減することができる。

キア自動車はアプリメーター搭載をはじめ、決済と呼び出しなどのタクシー事業者と乗客の両方に便利なさまざまなサービスを、Tマネーと共同で開発することにした。このためにTマネーとの定期的な協議体も運営していく計画だ。

キア自動車のキム・サンデ企業戦略室長(専務)は「タクシーだけでなく、電気自動車の顧客の多様なニーズを満たすことができるサービスの開発に注力している」と強調した。
  • 毎日経済 | ソ・ジヌ記者
  • 入力 2021-09-14 18:09:04