韓国造船3社、今年の受注目標をほぼ達成…追加受注も期待



国内の造船3社(韓国造船海洋、大宇造船海洋、サムスン重工業)は、年初から続いた受注リレーのおかげで年間受注目標を早期に達成した。

造船3社がならんで受注目標を満たしたのは、2013年以来の8年ぶりだ。年末までに追加の受注が予想される状況であることから、船舶価格までも強気を見せており、今後は収益性も大きく改善される見通しだ。ただし年初以後に急騰した厚鋼板などの原材料価格は潜在的な負担要因だ。

23日の造船業界によると、韓国造船海洋と大宇造船海洋およびサムスン重工業など、造船3社はならんで年間受注目標を既に達成したか、あるいは達成を目前にしている。一番最初に受注目標を超えたのは韓国造船海洋だ。去る7月に受注目標を達成した韓国造船海洋は、この日までに総201隻を受注した。全体の受注額は194億ドル(約22兆8570億ウォン)に達する。年初に提示した受注目標(149億ドル)に比べ、130%の達成率を記録することになった。船種別では超大型コンテナ船、超大型原油運搬船(VLCC)、液化天然ガス(LNG)運搬船、液化石油ガス(LPG)運搬船などの高付加価値船舶の割合が高かった。

大宇造船海洋は今月中旬に総1兆ウォン規模のLNG運搬船4隻を受注し、年間受注目標を超えた。現在までに総46隻を80億4000万ドル(約9兆4700億ウォン)で受注した。受注目標(77億ドル)達成率は104%に達する。大宇造船海洋が受注目標を達成したのは2014年が最後だ。受注残高も222億ドル(約26兆100億ウォン)で、2年分以上の仕事量を確保した。

サムスン重工業の年間受注額は78億ドル(約9兆1800億ウォン)だ。海洋プラント部門を除いた造船部門は受注目標(71億ドル)を達成したが、全体の受注目標(91億ドル)に比べると達成率はまだ86%にとどまっている。しかしロシアで進行中の「アークティックLNG2」プロジェクトで大規模な受注が既成事実化されており、早ければ来月に受注目標を達成する可能性が高い。サムスン重工業はロシア国営エネルギー会社のНОВАТЭК(ノヴァテック)社などから砕氷シャトルタンカー7隻、耐氷LNG運搬船6隻(オプション2隻を含む)など、計13隻の建造契約の交渉中だ。オプション物量を含む予想受注額は、最低で26億ドル(約3兆400億ウォン)に達する。受注成功時には受注目標達成率も一気に100%を超えることになる。

年末までに造船3社の追加受注の可能性もかなりのものだ。世界の物流量増加で新規コンテナ船に対する需要が続いており、国際海事機関(IMO)の環境規制強化によって老朽船舶をLNGなどを燃料にするエコ船舶に交代する需要が少なくないという業界関係者の話だ。

またカタールとモザンビークのなどの大規模なLNG運搬船の発注も近いうちに可視化される見通しだ。昨年6月、カタールの国営石油会社であるカタール・ペトロリアムは造船3社に合計で100隻以上の「スロット契約(仮契約)」を締結した。 LNG運搬船を発注する前に、造船会社が建造施設を事前に確保しておいたものだ。

これとともに、最近は船舶価格もずっと上がり続けている。英国の造船・海運市況分析機関のクラークソン・リサーチによると、新造船の数は147.5ポイント(過去10日現在)を記録し、およそ12年ぶりに最高値を更新した。去る1月(127.1ポイント)と比較すると、9ヶ月ぶりに約16%上昇したものだ。

しかし厚板などの原材料価格の上昇は依然として負担だ。先月、造船3社はポスコや現代製鉄などと下半期の造船用厚板価格を、上半期に比べて30万~40万ウォンほど値上げして1トンあたり110万ウォン線で合意した。業界は今回の値上げにともなうコスト負担は2兆ウォン以上に増えると推定している。ある造船会社の関係者は、「厚板の価格が上がれば(造船会社側で)すぐさま追加料金が発生することになるが、原材料価格を反映して船舶価格が上がるまでは1~2年の時差が生じる」とし、「原材料価格の上昇が続けば、今のような受注豊作が見掛け倒しにとどまることもありうる」と語った。
  • 毎日経済 | ソン・グァンソプ記者
  • 入力 2021-09-23 22:06:29