トップ > 数字経済 > 企業 > 現代エレベーター、非接触・エコ昇降機へと進化

現代エレベーター、非接触・エコ昇降機へと進化


  • 現代エレベーター、非接触・エコ昇降機へと進化

国内エレベーター市場シェア1位の現代エレベーター(HYUNDAIELEVATOR)は、設置した昇降機の数が累積で30万機を超えた。 1984年の設立以来、37年ぶりだ。これまで現代エレベーターは建設・不動産景気と連動した量的成長に焦点を当ててきた。しかし今年に入って電子メーカーや通信会社などの異業種と手を組んで「垂直e-モビリティ」企業への転換を図っており、注目を集めている。

現代エレベーターは去る27日、創立以来から今年の8月までに設置した昇降機の累積数は31万1789機になったと明らかにした。昇降機にはエレベーターのほかにエスカレーターと動く歩道などが含まれる。

韓国昇降機安全公団によると、国内全体の昇降機の数は87万機だ。韓国の昇降機の3機のうち1機は現代エレベーターが製作したという意味だ。

特にここ数年は新しい成長が目立つ。 1984年から2013年までの約30年間に設置した昇降機の数は16万機だったが、その後は現在までわずか8年で15万機以上を供給した。現代エレベーターの国内市場シェアは、今年上半期を基準にして40.2%と最も大きい。オーティス(OTIS)社とティーケイ(TK Elevator)社などが国内市場の競合他社としてあげられる。

エレベーター業界に直接影響を与える建設景気と分譲市場の好況のおかげだったと分析される。しかし2013年に初めて年1兆ウォンを突破した現代エレベーターの売上げは、2017年(1兆9900億ウォン)に頂点を記録した後は今年まで、1兆8000億ウォン台に留まる停滞期に入った。市場シェアも4年前よりも4%落ちた。このような状況で昨年と今年はコロナ19事態が発生し、これを契機に強化された非接触・エコ・デジタル変換トレンドに現代エレベーターが素早く乗って、新しい成長動力を身に着けることに乗り出したわけだ。

今年、現代エレベーターは複数の企業と積極的に業務協約を結んだ。 LG電子とはエレベーターと自律走行ロボットおよびホームネットワークシステムを連携する案を研究中だ。これによってスマートビルソリューション事業を推進する計画だ。またLG電子の自由曲面の製作が可能なオーレッド(OLED)サイネージ技術などを組み合わせ、利用客のデジタル体験が可能なプレミアムエレベーターを出荷する予定だ。

KTとは人工知能(AI)および顔面・音声認識など、いわゆる第4次産業革命の技術を活用した非接触エレベーターを設計している。音声やスマートフォンを使用し、指でボタン押す過程を省略してエレベーターを利用し、自律走行ロボットが自らエレベーターに乗って建物の居住者が望む場所に宅配や食品の配達を行うサービスを開発している。

その他にも顔認識技術を基盤に乗客を分析して照明を調節したり、音楽・コンテンツを提供する個人特化型エレベーターも製作する計画だ。ロボット配送に関しては優雅な兄弟社とも商品・サービスの開発協力を行っている。現代エレベーターの関係者は「さまざまなアプリケーションと組み合わせ可能なエレベーター用オープンAPI(オープンアプリケーションプログラミングインターフェース)の開発を最近完了した」とし、「来月から超連結システムを搭載したエレベーターの試験運用に本格的に乗り出すつもり」だと説明した。

コロナ19をきっかけに関心が高まっエコ製品に対するアップグレード作業も継続して行われる見通しだ。現代エレベーターは今年の3月、赤外線センサーを採用してボタンの前に指をかざしても目的層が入力される「エアタッチ」を開発し、現在これを採用している。

先立って、スマートフォンのBluetooth機能を通じてエレベーター呼び出したり、汚染物質の伝播を減らすことができる技術が適用された製品も製作して出荷している。その他にも今月中旬に開かれた国際エレベーターエキスポでは、英デザイナーのクリス・レフテリ氏とコラボレーションしたデザイナーズ・エディションである「CLD」4モデルを公開した。昇降機を建物の付属品ではなく、また搭乗客を消費者として認識することによって、特別な空間で特別な体験を提供するという趣旨だ。
  • 毎日経済 | イ・ユソプ記者
  • 入力 2021-09-27 19:21:26




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア