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SK、米国に13兆投資…米フォードとバッテリー生産で協力


  • SK、米国に13兆投資…米フォードとバッテリー生産で協力

米国の自動車会社であるフォードと韓国のバッテリー会社SKイノベーションが114億ドル(約13兆1020億ウォン)を投資して、米国にバッテリー工場と電気自動車の組立工場を建設することを確定した。世界初の自動車の大量生産体制を導入したフォードと国内初の製油会社有孔を母胎にするSKが出会い、米国史上最大規模のバッテリー工場を建設するわけだ。両社の合弁会社である「ブルーオーバルSK(BlueOvalSK)」は米国で電気自動車産業の覇権を握るために、本格的な始動をかけた。

フォードとSKイノベーションの合弁会社であるブルーオーバルSKは28日(現地時間)、テネシー州とケンタッキー州でバッテリー生産工場の用地を発表するイベントをそれぞれ開催し、大規模な投資計画も公開した。去る5月の韓・米首脳会談の期間に両社が発表した合弁会社が進展した姿を現したのだ。

両社は当時共同投資の規模を6兆ウォンで計画したが、5ヶ月ぶりに13兆ウォンと2倍以上に拡大された。両社はそれぞれ5兆1000億ウォンずつ総10兆2000億ウォンを投資して、テネシー州とケンタッキー州にバッテリー合弁工場を設立する。

さらにフォードが2兆8000億ウォンを独自に投資して、テネシー州に電気自動車(F150)の組立工場を建てる。このような投資はフォード118年の歴史の中で最も大きな規模であると同時に、これまで米国で行われたバッテリー工場に対する投資案件でもやはり最大規模だ。ロイター通信などの外信は、このことから約1万1000人に達する新規雇用が創出されるだろうと分析した。

当初、去る5月の業界はSKイノベーションの投資金額を3兆ウォンと予想したが、最終的な投資規模は計5兆1000億ウォン(44億5000万ドル)に増えた。 SKイノベーションの理事会は27日に理事会を開き、このように決議した。

投資拡大の背景には、フォードが炭素中立(カーボンニュートラル)という大転換に合わせて、電気自動車への素早い切り替えが必要だったからだ。フォードは2030年までに全体の自動車生産量の40%を電気自動車で満たすという構想を発表している。そのために必要な電池は、年間で240GWh(ギガワット時)規模だ。フォードとしては安定したバッテリー供給会社の確保が必須の状況で、SKイノベーションとの協力を強固に構築したわけだ。

ブルーオーバルSKバッテリー工場は、米国でも過去最大規模だ。テネシー州のバッテリー工場は470万坪のフォードの電気自動車生産工場と併設され、生産能力は43ギガワット時だ。ケンタッキー工場は190万坪で86ギガワット時(43ギガワット時を2基)に建設される予定だ。

これによってブルーオーバルSKの総生産能力は129ギガワット時に達する。これは60キロワットのバッテリーを搭載した電気自動車を、毎年215万台生産することができるレベルだ。両社がこれまでに明らかにした合弁会社の規模が60ギガワット時だったことと比べると2倍以上に増えた。合弁工場は早ければ来年初めに着工し、順次建設を通じて2027年の完工を目標にしている。

SKイノベーションは現在、米ジョージア州にも3兆ウォンをかけて電池第1・第2工場を建設している。 第1工場(9.8gギガワット時)は来年から、第2工場(11ギガワット時)は2023年から本格的に量産に突入する。第1工場と第2工場で生産されるバッテリーは、それぞれ独フォルクスワーゲンと米フォードに供給される。

ジョージア工場の生産量を含めると、SKイノベーションが2030年までにフォードに供給する物量は総140ギガワット時と予想される。フォードが2030年に必要とされる240ギガワット時のうちでSKイノベーションが担当する物量が60%に迫ることになる。

SKイノベーションは今回の投資を通じて、米国市場でバッテリーリーダーとして浮かび上がることになった。米国だけで総150ギガワット時の生産能力を確保したことはもちろん、2025年までに世界で200ギガワット時の生産能力を確保するという目標も超過達成すると予想される。

業界では今後、SKイノベーションとフォードの合弁が米国を超え、欧州に拡大されることも時間の問題と見ている。最近、フォードのハウ・タイタン最高製品プラットフォーム・最高執行責任者(COO)はブルーオーバルSKが北米を超えてヨーロッパに拡大されるだろうと明らかにし、両社の欧州合弁工場も近いうちに誕生するだろうという見通しが出ている。

一方で両社は28日、バッテリー合弁会社ブルーオーバルSKの設置されるテネシー州スタントンとケンタッキー州グレンデールで、それぞれ用地発表イベントを開催した。このイベントにはフォードのビル・フォード会長、ジム・ファーリー社長、テネシー州のビル・リー知事、ケンタッキー州のアンディ・べシア知事などが参加した。 SKイノベーションはバッテリー事業部のチ・ドンソプ代表などの役員が参加した。チ代表は「果敢な環境電気自動車の切り替えにより、自動車産業の歴史に新たな章を開いていくフォードと協力することになり誇らしい」と明らかにした。
  • 毎日経済 | イ・ユンジェ記者
  • 入力 2021-09-28 23:18:07




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