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新世界グループ、百貨店代表を電撃交代…危機打開人事か


  • 新世界グループ、百貨店代表を電撃交代…危機打開人事か

新世界グループは去る1日に断行された定期役員人事で、デパートの首長を電撃交代するカードを取り出した。 4年のあいだ免税事業代表を務めて昨年に退いたソン・ヨンシク新世界DF(SHINSEGAE DUTY FREE)前代表を百貨店代表に復帰させる人事に対して、業界では異例だという評価が出ている。新世界がグループ全体の事業を統括できる人材を通じて、オフライン流通の危機を打開しようとする戦略を樹立するのだろうという予測が出ている。

今回の新世界グループの人事の核心は「統合」で整理できる。グループ内のすべての事業にわたって、オンライン時代と未来新事業の発掘が強化できるように支援し、相乗効果を発揮する生態系を作成するという意志が反映されたものと解釈される。 1963年生まれのソン・ヨンシク代表は1987年に新世界百貨店に入社し、商品本部長やファッション本部長などを経験した百貨店の専門家だ。長いデパート勤務の経歴を土台に、商品企画の実務能力を認められてきた。

新世界グループが免税事業に進出して、新世界DFの事業総括副社長に異動したソン代表は、2015年に初代代表取締役に選任された。以後、国内外の旅行者急増で国内の免税市場が成長し、ソン代表が務めた4年間で新世界DFは仁川国際空港、江南店、明洞店など規模の成長を見せた。また国内の市内免税店では初めて明洞店にエルメスとルイヴィトンやシャネルなど、いわゆる「エルシャ」と呼ばれる3つのブランドをすべて保有して業界での存在感を育ててきた。

しかしコロナ19の拡散で海外旅行の道がふさがって免税事業が打撃をこうむるやいなや、雰囲気を切り替えるための人的刷新を理由に代表職から退いた。

新世界グループで看板の役割を果たす代表に一般公開採用出身のソン代表を復帰させたことをめぐり、部門全体のビジネスを統合経営する能力を評価したという分析が出ている。デパートと免税店などの事業の連携を考慮し、コロナ19以後に需要が急増した名品・ブランド品など、高級商品の品揃えを強化していくものと思われる。

百貨店部門に席を移したチャ・ジョンホ代表は百貨店の固有の役割を強化しながら、グループ戦略に相乗効果を出すことに集中するだろうと思われる。

新世界インターナショナルでファッションとコスメティック部門別の各代表体制をイ・ギルハン総括代表で一本化したことも、事業統合運用の目標が反映されたものと解釈される。新世界インターナショナルは2018年の定期人事で、ファッションとビューティ部門に独自代表制を導入したことに続き、昨年は地涌部門代表を新設し、4人の代表を運営してきた。 「ヨギオッテ」の代表を務め、電子商取引きの専門家として知られているチェ・ムンソク新世界カサ代表を通じては、オンライン市場で注目される家具・リビング関連商品の展開を拡大するだろうと予想される。

百貨店部門と比較してイーマート部門は代表級の交代よりも、外部スカウトを通じた組織改変に集中する人事を断行した。
  • 毎日経済 | パク・テウィ記者
  • 入力 2021-10-01 19:21:34




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