韓、バイオ株大きく下落…米メルク社「錠剤開発」ニュースで


米国の製薬会社メルク(MERCK)が「新型コロナウイルス感染症(コロナ19)」の錠剤を開発したというニュースに、サムスンバイオロジクスやセルトリオン、SKバイオサイエンスなどのワクチンと治療薬関連企業の株価が大きく下落している。

5日の午後1時10分現在、サムスンバイオロジクスは前日比で4万7000ウォン(5.37%)下げた82万8000ウォンで取引されている。同じ時間にセルトリオン(-7.66%)とSKバイオサイエンス(-6.40%)など、大手の製薬・バイオ銘柄が次々と値を下げている。

この日のセルトリオンは22万4500ウォンまで下落して、52週の新低価を更新した。コスダック市場でもセルトリオンヘルスケアが-7.14%で、セルトリオン製薬が-5.07%の下げ幅を見せている。

メルクが服用するコロナ治療剤を開発したというニュースが、製薬とバイオ銘柄に否定的な影響を及ぼしているものと解釈される。ニューヨーク証券取引所でもメルクの株価は去る1日に8%以上も上昇したことに続き、昨夜も2.14%上昇した。一方、米モデルナ(-4.5%)と米ノババックス(-1.8%)などは下落した。

先立って去る1日、メルクは米リッジバックバイオテラピューティクス(Ridgeback Biotherapeutics)とコロナ19患者775人を対象にした経口抗ウイルス剤「Molnupiravir(モルヌピラビル)」の第3相臨床試験の結果を発表した。モルヌピラビルを服用した患者のうち7.3%だけが入院し、死亡者は一人もいなかった。偽薬を飲んだ比較群では14.1%が入院し、8人が死亡した。コロナ錠剤に対する第3相の結果が出るやいなや、この薬剤がコロナ局面のゲームチェンジャーになりうるという希望の混じった期待が出ている。

証券業界では相反する見通しが出ている。利便性は静脈注射よりもはるかに高く、抗体治療剤よりも費用も安いので意味は大きいとの見方がある一方で、まだ薬価が高く接近性に限界があるという主張が対立している。

キウム証券のホ・ヘミン研究員は「先進国はワクチン接種率が60~70%で鈍化しているが、経口用治療薬のオプションで、ワクチン接種を嫌う人口には代案が生まれたことになる」とし、「発展途上国でもワクチンの調達が円滑でない場合は経口用治療薬の確保に乗り出すことが予想されるが、実際に英国だけでなくマレーシア当局でもメルクの経口用治療薬に興味を示している」と語った。

これに対してシンヨン証券のパク・ソヨン研究員は「メルクのコロナ治療剤に対する期待は高いが、1セットの価格が700ドル(約83万ウォン)程度と非常に高いことから汎用的に使われることは難しく、高危険群を中心に限定的に投与される予定」だとし、「経済再開のためのゲームチェンジャーと見るには多少不足がある」と反論した。
  • 毎日経済 | コ・ドゥクァン記者
  • 入力 2021-10-05 18:08:56