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コスピ、半年ぶりに3000切る…韓バイオ株とIT株が大幅下落


  • コスピ、半年ぶりに3000切る…韓バイオ株とIT株が大幅下落

  • コスピが6カ月ぶりに3000をl切った去る5日、ソウル市中区のハナ銀行明洞店のディーリングルームで電光掲示板を見るスタッフ。この日のコスピは前取引日よりも57.01ポイント(1.89%)下げた2962.17で取引を終えた。コスピが3000ラインを切ったのは、3月24日(2996.35)以来の6カ月ぶりだ。 [イ・スンファン記者]


米国のインフレ懸念の中で原油価格までがこの7年間で最高値に急騰し、ニューヨーク証券取引所をはじめとする世界の証券市場が衝撃を受けた。

5日、コスピ(KOSPI)は前日に米国の大型技術株価の調整を受けた影響で、6カ月ぶりに3000を切った。この日のコスピは前日比で1.89%下落し、2962.17を記録した。時価総額1位のサムスン電子は1.37%、SKハイニックスは2.10%下落して、指数の下落を圧迫した。

最も大きな打撃を受けた銘柄は、バイオ株とインターネット株だった。サムスンバイオロジクスの株価は7.20%急落し、ネイバー(-3.01%)とカカオ(-4.72%)も急落した。これは前日、米ナスダックが2.14%安の1万4255.49で取引を終えたことと同じような流れだ。

米国株式市場ではアマゾンの株価が2.9%下落し、アルファベットは2.1%低下して場を終えた。米S&P500指数とダウ・ジョーンズ30産業平均指数は、それぞれ1.30%と0.94%下落した。このように技術株の株価が大きく落ちたのは、場の前半に債券金利が急上昇し、利上げ局面に対して相対的に打撃の大きい技術株が影響をより受けたからだ。

特に石油輸出国機構と主要産油国協議体(OPEC+)が、11月から予想よりも少ない40万バレルだけ増産すると発表して原油価格が上がり、インフレに対する懸念が大きくなった。米国西部テキサス産原油(WTI)はこの日、一時はバレル当たり3.3%上昇した78.38ドルまで高騰し、7年ぶりに最高値を記録した。米連邦準備制度(Fed/連銀)がインフレを制御できず、予想よりもはやく基準金利の引き上げに踏み切るかもしれないという懸念が広がっている。

また、米国議会の債務限度の交渉も膠着状態に陥っており、株式市場に不安要因として作用している。

米プリンシパル・グローバル・インベスターズのシーマ・シャー(Seema Shah)首席ストラテジストは米の経済放送CNBCに出演し、「経済活動の速度が速くなるなかで、財政刺激策の効果が消えて金利正常化の道を入るやいなや投資家の不安が高まっている」と語った。

とは言え、最近の世界的な証券市場の調整は一時的な現象にとどまるとの見通しもある。JPモルガンのグローバルマーケット首席トラテジストのマーコ・コラノビク(Marko Kolanovic)氏は「最近のリスク資産回避現象が継続して下げ相場に向かうとは考えておらず、弱気な場で買い入れを増やす立場を堅持する」と語った。

アジア市場でも脈をはかることができなかった。この日、日本の日経225指数は前取引日比で2.19%落ちた2万7822.12を記録した。米国株式市場がハイテク株を中心に急落し、中国の不動産危機が拡散したためだ。中国の株式市場は国慶節連休で休場した。
  • 毎日経済 | ニューヨーク=パク・ヨンボム特派員/ソウル=キム・ギュシク記者
  • 入力 2021-10-05 20:44:05




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