韓国造船海洋、親環境船舶の源泉技術を確保…独MAN-ES社と提携



韓国造船海洋は世界的な船舶エンジンメーカーである独MAN-ES(マンエネルギーソリューションズ)と手を組み、中国企業が受注を独占している親環境液化天然ガス(LNG)推進エンジンの市場攻略に乗り出した。中型を超えて大型に、単純な製作会社をこえて独自技術の保有企業への変革を試みるわけだ。エンジンは船価全体の10%で、単一資材の中では最大の比重を占める。さらに親環境船舶とはけっきょく親環境エンジンを意味し、世界的に炭素削減傾向が続く中で関連市場の規模は拡大し続けることになる。

28日の造船業界によると、韓国造船海洋の子会社である現代重工業は今年、独MAN-ES社との技術協力を通じて二重燃料推進大型エンジンである「ME-GA」を共同開発した。去る7月には現代重工業が初注文顧客となり、両社間の緊密な関係を続けている。エンジンは来年8月に現代重工業に引き渡される。

MAN-ESが韓国造船海洋と同盟を結んだきっかけは、世界の大型エンジン市場を二分してきた中国のWinGD(Winterthur Gas & Diesel/ウィンジディ)と繰り広げているLNGエンジンの受注競争で押されているためだ。中国船舶工業グループ(CSSC)は2015年、フィンランドのWartsila(バルチラ)社から大型船舶用エンジン事業部門を買収してウィンジディを設立した。

2018年から今年10月まで、中ウィンジディがエンジン供給契約を締結した大型LNG船舶の数は157隻で、MAN-ESの41隻を圧倒する。韓国をはじめとする世界の主要国が2050年まで炭素中立を成し遂げるという目標を設定した状況で、LNG推進船などの親環境船舶の発注は当分のあいだ拡大する見通しだ。

反転が必要だったMAN-ESは、中型と大型エンジンの両方で世界最高の競争力を保有した韓国造船海洋に連合戦線の構築を提案した。現代重工業は国内唯一の源泉技術社(Licensor)として、独自ブランドの「ヒムセン(HiMSEN)エンジン」を保有している。中型のヒムセンエンジンの世界市場シェアは約20%で1位だ。 LNGやアンモニア推進などの親環境エンジンを含む大型分野では、製作会社(Licensee)としてのシェアは約30%でこの分野でも世界1位だ。韓国造船海洋としてはMAN-ESとの共同開発を通じて、大型・低速エンジン分野でも独自の技術力を保有できるきっかけを作ったという意味がある。

これまでMAN-ESが苦戦を免れなかったのは、多くの船社が低圧でLNGをエンジンに噴射するウィンジディの方式を好んだからだ。今年、MAN-ESと韓国造船海洋が共に作ったME-GAも同様の低圧噴射であり、より安価なエンジン運営費で差別化を図ったという。

韓国造船海洋は現代重工業などの子会社を中心に、アンモニア推進船の商用化を2025年までに完了する計画だ。水素推進船も小型船舶は2023年まで商用化を、大型の液化水素運搬船の実証は2027年までに終える予定だ。現代重工業のエンジン機械部門の関係者は「メタノールとアンモニアはもちろん、電気と燃料電池などのすべての次世代推進システムに対し、源泉技術の開発と国際システムの商用化まで先取りする計画」だと語った。

一方でこの日、現代重工業グループは第3四半期の実績を発表し、現代重工業持株の売上げと営業利益(連結)は前年同期比でそれぞれ59%と198.5%増えた7兆2775億ウォンと3018億ウォンを記録したと明らかにした。造船・精油・建設機械など子会社の実績がすべて好調だった。

現代重工業グループは現代重工業持株の累積営業利益が1兆ウォンを超え、今年は会社創設以来で最大の実績達成が可能と見られると見通した。造船部門の中間持株会社である韓国造船海洋は、前年同期比でそれぞれ2.8%と248.2%拡大した売上3兆5579億ウォンと営業利益1417億ウォンを収め、黒字転換に成功した。現代オイルバンクも1731億ウォンの営業利益を記録して黒字を続けた。
  • 毎日経済 | イ・ユソプ記者
  • 入力 2021-10-28 17:43:50