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ポスコケミカル、米国に陽極材工場を新設…米GMと合弁で


  • ポスコケミカル、米国に陽極材工場を新設…米GMと合弁で

ポスコグループの化学・エネルギー素材系列社であるポスコケミカルは、米国1位の完成車メーカーゼネラルモーターズ(GM)と手を組んだ。合弁会社を設立し、電気自動車用二次電池(バッテリー)の核心素材である陽極材を現地生産することにした。

ポスコケミカルは2日、GMと陽極材製造の合弁会社を設立し、北米地域に大規模な生産工場を建設すると明らかにした。合弁法人は2024年から、ニッケルの比重が80%以上のハイニッケル陽極材を生産し、GMの電気自動車バッテリーを専門に生産する米Ulltium Cells(アルティウムセルズ)社に供給する計画だ。

陽極材はバッテリーコストのうちで約40%を占める素材だ。投資規模や工場の場所などは今後に公開する予定だが、ポスコケミカルが約3千億ウォンを投資し、GMより多くの株式を保有することが伝えられた。

今回の合弁法人の設立は、完成車企業のGMと素材企業のポスコケミカルの要求が合致した結果だ。 GMは電気自動車の拡大傾向に合わせて供給網を多角化し、コストを下げることができる。ポスコケミカルは米国1位の自動車会社とパートナーシップを結ぶことで、大規模な海外投資によるリスク負担を減らしたままで北米市場の攻略に集中する。

ジョー・バイデン米政権が2030年までに米国で販売する新車の50%を電気自動車に置き換えるという政策を発表し、自国のバッテリー供給網の強化に乗り出したなかで行われた戦略的選択でもある。バッテリー業界ではポスコケミカル・GMの合作工場の年間陽極材生産能力は3万トン(約1兆ウォン)に達すると見ている。 100kwh(キロワット時)容量の電気自動車20万台が使用できる分量だ。

ポスコケミカルは今回の北米投資を皮切りに、ヨーロッパにも陽極材生産工場の建設を推進する。

ポスコケミカルはまた別の二次電池素材である、負極材の生産体制構築にも乗り出している。これと関連して、ポスコケミカルはこの日に浦項市東海面のブルーバレー産業団地で人造黒鉛陰極材生産工場の竣工式を開いた。ポスコケミカルは今回の工場の竣工で年間8千トン規模の人造黒鉛陰極材を製造できることになった。

一方でこの日、ポスコインターナショナルは米国の電気自動車スタートアップのRivian(リビアン)と部品供給契約を締結したと明らかにした。今回の受注でポスコインターナショナルが供給する製品は、ミョンチョン(Myeongcheon)工業が製造した9万台ぶんのアウトプットシャフト(駆動モータの動力を両ホイールに伝達する部品)だ。

金額は600万ドル(約71億ウォン)で規模は大きくないが、昨年の8月に始まってすでに3回目のリビアンと結んだ供給契約だ。ミョンチョン工業は自動車の変速機と電気自動車の減速機部品を専門とするメーカーだ。
  • 毎日経済 | イ・チュッポク記者/イ・ユソプ記者
  • 入力 2021-12-02 17:45:13




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