トップ > 数字経済 > 企業 > SKと米モノリス社、ブルー・グリーン水素事業で協力

SKと米モノリス社、ブルー・グリーン水素事業で協力


SKが投資した世界初のブルー・グリーン水素スタートアップが、米国政府から歴代で最大規模の融資を受けることに成功した。

SKは24日、今年3月に投資した米Monolith Materials(モノリス・マテリアル)社が米国エネルギー省(DOE)から10億400万ドル(約1兆2000億ウォン)規模の清浄エネルギー融資の承認を受けたと明らかにした。これは水素分野の単一企業を対象にした融資のなかでは最大規模だ。エネルギー省は米国のエネルギー政策を統括する部署だ。現在、二酸化炭素削減に寄与する技術を支援するためにクリーンエネルギー融資を運営している。

2012年に設立されたモノリス・マテリアル社は独自開発した反応器を通じて、天然ガスを熱分解する方式で二酸化炭素の排出なしでブルー・グリーン水素と固体炭素を同時に生産する。 2020年6月、米国ネブラスカ州に世界初のブルー水素とグリーン水素の商業化生産施設を完工して運営中だ。生産能力は年間で水素5千トンと、環境にやさしい固体炭素1万5千トンなどで世界最大規模だ。

モノリスは今回確保した資金を年間6万トンの水素と18万トンの親環境固体炭素を生産する第2工場の増設に投入し、世界最大のブルー水素とグリーン水素の企業としての位相を堅固にする計画だ。

モノリスはSKとともに、ブルー・グリーン水素の生産過程で付加的に生産される親環境固体炭素の活用度を最大化するための戦略も実施中だ。米グッドイヤーと仏ミシュランなど、海外タイヤ企業へのカーボンブラックの供給などを推進している。また韓国で合弁法人の設立も推進している。これを通じてブルー・グリーン水素と固体炭素など、環境にやさしい産業原料を必要とする韓国で事業機会を先取りするという計画だ。

SKはモノリスの親環境固体炭素を活用した高付加価値の炭素素材製品の開発にも乗り出した。 SKは韓国化学研究院とともに、モノリスの親環境固体炭素を二次電池の陰極材として活用するための研究に着手した。 SKグリーン投資センターの関係者は「2022年はSKとモノリスが、国内の親環境固体炭素およびブルー・グリーン水素市場を開拓する元年になるだろう」と明らかにした。
  • 毎日経済 | イ・ユンジェ記者
  • 入力 2021-12-24 17:41:33




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア