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韓ハンサム、10年で売上げ3倍… 「不況の逆発想投資」


  • 韓ハンサム、10年で売上げ3倍… 「不況の逆発想投資」
  • ハンサム(HANDSOME)の高級ファッションブランド「ランバンコレクション」。 [写真提供=ハンサム]



「長い呼吸で見てほしい」。

鄭志宣(チョン・ヂソン)現代デパートグループ会長は2012年1月、ハンサム(THE HANDSOME)の買収を推進して激しい反対にぶつかった。ファッション市場が低迷した状況で、4200億ウォンの買収価格は高すぎるという指摘だった。チョン会長はそれでも意志を曲げなかった。ファッション産業が落ち込んだのは過去の話で、未来はまた異なって流れるだろうという見通しだった。 「今後の成長性が高い」という粘りで、チョン会長は当時ハンサムのチョン・ジェボン社長に直接会い談判して買収を確定した。買収10年めを迎えたハンサムは、今年は売上げ1兆4千億ウォンを記録する見通しだ。 2012年に現代デパートグループに編入されて以来で最大の実績だ。チョン会長の粘りで、10年ぶりに規模を約3倍に大きくする成果を上げた。コロナ19でファッション産業が振り回された中で成し遂げた結果だけに、その意味もさらに深い。

現代デパートグループによると、ハンサムの今年第3四半期の累積売上げは9423億ウォンだ。前年同期比で16.4%の伸び率だ。第3四半期の売上げだけを見ると、記録を新しく書き換えた。現代デパートが買収する2012年当時のハンサムの売上げ4963億ウォンと比べると約3倍に達する成長だ。今年の営業利益も第3四半期までに1005億ウォンを記録した。 3年連続での営業利益1千億ウォン達成も有力だ。現代デパートグループに編入された後、攻撃的な投資と着実な高級化戦略が光を放ったという分析だ。

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買収当時は国内ファッション市場の低迷で、内外では現代デパートグループのファッション産業進出に対する懐疑的な視点が多かった。 4200億ウォンの買収価格は高すぎるという指摘も多かった。買収後の売上げは3年のあいだ(2012年4963億ウォン、2013年4708億ウォン、2014年5248億ウォン)足踏みをすることで、否定的な世論にさらに力を加えた。 2012年に710億ウォンだった営業利益は、2014年には456億ウォンまで後退した。

ハンサムは危機に勝負をかけた。タフな組織である現代デパートとは異なる、ハンサムの繊細な組織文化を発展させる方向で支援した。 230人だったデザイナー人材を約2.5倍に増やし、プレミアムイメージの構築に集中したりもした。ハンサムの最大の核心的資源は「人材」という旗印を維持し、買収当時は572人だった社員は昨年は2.5倍の1389人に増えた。昨年の売上げも1兆2千億ウォンで、2倍以上も増加した。新規ブランドのローンチ、既存ブランドのリニューアルなども同社の実績向上に力を添えた。

「高級化」はハンサムの成功キーワードの一つだ。ハンサムは現代デパートグループに編入された後、大々的な投資を受けてブランド高級化のためのブランド・リニューアルを進行した。高級化戦略の一環として「ノーセール」を掲げるやいなや、ハンサムの服なら「信じて買う」厚い顧客層が形成された。割引しないプレミアム製品というイメージは、高級衣類中心に成長する現在のファッション市場で成長動力として作用した。

2017年SKネットワークスのファッション部門の買収も、ハンサムの社史で最も重要な事件と言われている。当時の買収金額は3千億ウォン(業界推定金額)だ。それまで7119億ウォンの売上げを上げたハンサムは、翌年は1兆2千億ウォン台の巨大ファッション企業に成長した。これもまたチョン会長の勇断があったから可能なことだった。当時、SKネットワークスが輸入して販売していたTOMMY HILFIGER(トミー・ヒルフィガー)、DKNY、CK、Club Monaco(クラブモナコ)、CANARY(カナリー)、American Eagle(アメリカンイーグル)などがハンサムの胸に抱かれ、トミー・ヒルフィガーはハンサムの代表的な親孝行ブランドになった。

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ハンサムの成功の背景には、チョン会長の粘り強さとともに、卓越した経営戦略がある。ハンサムはブランドを一段階引き上げるために多様な「高級化」戦略を実行した。ブランドリニューアルが代表的だ。女性服ブランドのタイム(TIME)に50人あまりのファッションデザイナーだけで構成された「タイム事業部」を新設した。

ハンサムは成長戦略で「頭からつま先まで顧客のライフスタイルをケアできるように、ファッションからビューティーそしてリビングまでの多様な分野で品格ある製品とサービスを提供する計画」だと対内外的に公言した。ハンサムの高品格イメージを他の事業にも融合して顧客を集めるという目標だった。「ファッション企業を越える」という経営戦略に、ハンサムの事業多角化もスピードを出し始めた。ハンサムが初の化粧品ブランド「オエラ(oera)」を披露したこともこのような戦略の一環だ。昨年5月、医薬品・化粧品専門企業クリンゼン(Cleangen)の株式の51%を約100億ウォン(業界推定値)で買収した後に出した作品だ。

ハンサムが次に狙った事業はアクセサリーだ。ハンサムは昨年、アクセサリー専門編集ストアの「ザ・ハンサムハウスコレクテッド(THE HANDSOME HAUS COLLECTED)」をローンチした。タイム、マイン、システム、ランバンコレクションなど、ハンサムの13社のファッションブランドのアクセサリー製品を集めたアクセサリー編集ショップだ。来年からはオフライン店舗の拡充に加え、オンラインチャンネルの拡大と免税店進出などで本格的に事業を拡大し、2025年までに年収を1千億ウォン台に引き上げるという目標だ。

ハンサムは主力の消費階層に成長したMZ世代を捕らえるための戦略にも足早く乗り出している。ファッション業界では異例に製作したウェブドラマ『ハンドメイドラブ(Handmade Love)』と『バイトシースターズ(BITE SISTERS)』は相次いで「テバク(大当たり)」を破った。ハンサムのオンラインモールの成長率も大きくのびた。
  • 毎日経済 | カン・ヨンウン記者
  • 入力 2021-12-24 17:52:59