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大韓航空、航空エンジン修理事業を本格化…米GEとも提携


  • 大韓航空、航空エンジン修理事業を本格化…米GEとも提携

大韓航空は世界3大航空機エンジン製作会社のうち2社と手を組んで、グローバルな航空エンジンの維持・保守・運営(MRO)市場に本格進出する。事業の多角化でコロナ19による不確実性を打開しようとする動きと分析される。

5日の航空業界によると、大韓航空はGE航空(GE Aviation)系列のエンジンに対するMRO事業参加を推進している。航空業界関係者は「大韓航空がGEとMRO事業を検討中」だとし、「ボーイング787と787-8航空機に搭載されるエンジンが対象」だと明らかにした。 250~350席級の「ドリームライナー」と呼ばれるボーイング787は米ボーイング社の主力機種であり、GE製エンジンを使用する。

大韓航空は先月、GEや英ロールスロイスとともに世界3大航空機エンジン製作会社の米プラット・アンド・ホイットニー(P&W/レイセオンの子会社)とも次世代航空機エンジンGTF(Geared Turbo Fan Engine)のMROネットワークへの加入契約を行った。世界の航空整備業界で「ネットワーク」とは協力体で、一種の同盟を意味する。 P&Wが主導するGTF MROネットワークには独MTUと独ルフトハンザ、米デルタなどが入っている。この契約でアジアでは8番目のGTFエンジン用の整備施設を大韓航空が構築することになった。

これと関連してこの日、大韓航空は仁川市と「航空整備産業発展のための業務協約」を締結し、3346億ウォンを投資して2025年まで永宗島に航空機エンジン整備クラスターを造成すると明らかにした。航空機エンジンの整備技術の開発にも、別途に3千億ウォンが投入される。

大韓航空がGEとP&Wの両社とネットワーク締結を行う場合、数千億ウォン規模のエンジン整備を任されることになる見通しだ。例えばP&W社のPW1100G-JMエンジンはエアバスA320neoに装着されるが、この機種は現在2千機以上が運航中であり、世界的には約8千機の注文が入っている状態だ。エンジン1基あたりのMROの売上げは800万ドル(約95億ウォン)に達する。エンジン選択の比重と整備周期などを勘案して、航空業界が推算したMROの売上げは4億ドル(約4800億ウォン)に達する。これは2020年に大韓航空がエンジン整備に使った2600億ウォンよりはるかに大きい規模だ。

A320neoにはGEが製造した最新ジェットエンジンである「リープ(LEAP)」エンジンも相当数が搭載されるだけに、同盟締結を通じて数千億ウォンの追加の売上げが期待できる状況だ。

昨年8月に政府が発表した「航空整備産業競争力強化案」を見ると、国内航空機エンジン整備の場合は海外依存度が68%に達する。
  • 毎日経済 | イ・ユソプ記者
  • 入力 2022-01-05 21:16:54




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