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韓銀、基準金利1.25%に引き上げ…李総裁「まだ緩和的」


  • 韓銀、基準金利1.25%に引き上げ…李総裁「まだ緩和的」

■ 基準金利を0.251%P引き上げ

韓国銀行金融通貨委員会は14日に開催した通貨政策方向会議で、年1.00%の基準金利を1.25%に0.25%ポイント引き上げた。昨年11月に続いて基準金利を再び引き上げたわけで、金通委が2回連続で引き上げたのは2007年7月と8月以降で14年ぶりのことだ。国内基準金利は22カ月ぶりに、コロナ19直前の2019年10月の水準と同じになった。

金通委が昨年8月の引き上げ以来のわずか5カ月ぶりに基準金利を3回も急激に引き上げたのは、国際原材料と原油価格の上昇、供給ボトルネック現象、需要回復などで世界の物価上昇が全方位的に拡大しているためだ。

この日、李柱烈(イ・ヂュヨル)韓銀総裁は通貨政策方向会の直後、記者懇談会で「成長と物価状況や景気展望などを考慮すれば、今も実物経済に比べて依然として基準金利は緩和的水準」だと明らかにした。続いて「基準金利がもう一回上がり、1.50%水準になっても緊縮と見ることはできない」とし、少なくとも1回以上の追加引き上げを予告した。

■ 米連準も引き上げか

国内の基準金利に相当な影響を及ぼす米国連邦準備制度(FED)でも、インフレが40年ぶりに最高値を記録したことで、追加の基準金利引き上げ論が力を得ているようだ。

すでに主要な投資銀行は今年の米国金利引き上げ回数の見通しを3回から4回にいっせいに調整したことに続き、連準の人士までがこれに同調する雰囲気だ。年内4回の金利引き上げが実現した場合、現在は0.00~0.25%の米国基準金利は1.00~1.25%となる。最初の金利引き上げは来る3月と予想される。米フィラデルフィア連銀のパトリック・ハーカー総裁はまた、連準が基準金利を1%程度に十分に上げた後、今年末あるいは来年初めから貸借対照表縮小(量的緊縮)を開始すると予想した。

一方、国内基準金利の追加引き上げで市中銀行の住宅担保貸出金利は年6%を超えるだろうという見通しが出ている。 KB国民・新韓・ハナ・ウリ・NH農協などの韓5大市中銀行の住宅担保貸出(混合型・5年固定以後変動金利)は、年3.75~5.51%から6%台の金利にぐっと近づいた。変動金利型住宅担保貸出金利も3.57~5.07%で、5%台に進入した。

韓国の基準金利引き上げと米連準人士のタカ派的発言で政府の14兆ウォンの予算修正案が浮き上がり、国庫債3年物の金利は14日の一日のあいだに9.4bp高騰した2.046%(午後3時50分)を記録した。
  • 毎日経済 | ニューヨーク=パク・ヨンボム特派員/ソウル=アン・ビョンジュン記者/キム・ヘスン記者
  • 入力 2022-01-14 20:11:09




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