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SKオン、トルコにバッテリー工場建設…米フォードと合弁


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崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ首席副会長が新しい司令塔として赴任したSKオン(SK on)は、グローバル1位のバッテリーメーカーへの旅程を本格化した。世界的な完成車メーカーの米フォードと合弁で米国で最大規模のバッテリー工場の設立に着手したことに続き、「ヨーロッパの玄関口」と呼ばれるトルコでもバッテリー合弁工場を建てる。

SKオンは14日、米フォードおよびトルコ最大のコチ・ホールディング (Koc Holding)とともに、電気自動車用バッテリー生産の合弁法人設立を推進する了解覚書(MOU)を締結したと明らかにした。 1926年に設立されたコチは、トルコ企業では唯一でフォーションのグローバル500に名を連ねた代表企業であり、フォードの核心パートナーだ。フォードとともにフォード・オトサン(Ford Otomotiv Sanayi)を設立し、コジャエリ地域などで年間45万台あまりの商用車を生産販売している。

これら3社はトルコの首都アンカラの近くにバッテリー生産のための合弁工場を建てる計画だ。着工時期はまだ決まっていないが、早ければ2025年からハイニッケルNCM(ニッケル・コバルト・マンガン)バッテリーなどを、年間30~45ギガワット時規模で生産する予定だ。ここで製造されるバッテリーは、主に商用車に搭載されることが伝えられた。ふつう10ギガワット時規模のバッテリー工場を建てると8千億から1兆ウォンが投入されるという点を考慮すると、3社の合弁投資の規模は3兆ウォン台の中から後半になる見通しだ。この日、SKオン側は3社間の持分比率と投資規模を公開しなかった。

SKオンがフォードと手を組んで国内初の欧州現地でバッテリー合弁工場の推進に乗り出し、グローバルな電気自動車用バッテリー市場の版図にも変化が起きる見通しだ。 SKオンはトルコ合弁工場の新設とともにハンガリーのコマーロム(17.5GWh)とイバンチャ(30GWh)工場の増設を推進し、2025年に欧州で最大92.6ギガワット時に達する生産能力を確保するものと見られる。また、米ジョージアと中国の塩城などでも追加投資に突入し、現在は40ギガワット時内外の生産能力を2025年に220ギガワット時に、2030年には500ギガワット時に大きく増やすという構想だ。

池東燮(チ・ドンソプ)SKオン代表は「米国に続いてヨーロッパでも、素晴らしいパートナーたちと成功裏の合弁を成し遂げるだろう」と明らかにした。

あわせて今回の合弁投資でSKオンとフォードのバッテリー同盟はさらに堅固になる見通しだ。最近、フォードが電気自動車事業を分離して運営するという意志を明らかにしただけに、SKオンとのさらなるコラボレーションに対する期待感が高まっている。実際、フォードは2030年までに240ギガワット時規模の電気自動車用バッテリーを確保するという構想を立てたが、その相当部分をSKオンから調達する予定だ。

両社の合弁法人であるBlueOvalSK(ブルーオーバーエスケー/129ギGWh)、SKオンの米国ジョージア州2工場(11GWh)を通じて、北米に必要な140ギガワット時の量をすでに確保している。残りの100ギガワット時は欧州と中国などで確保する方針だが、今回の合弁工場への投資をきっかけに、目標の70%以上(170~185GWh)を達成すると予想される。
  • 毎日経済 | パク・ユング記者
  • 入力 2022-03-14 19:51:26




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