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石油化学・精油業界が一斉にCCUSへ参入 30兆ウォン市場に挑戦状


  • 石油化学・精油業界が一斉にCCUSへ参入 30兆ウォン市場に挑戦状
  • SK E&S 東ティモールのガス田

カーボンニュートラル時代を控えて韓国の石油化学・精油会社が一斉に「炭素捕集・活用・貯蔵(CCUS)」市場に参入している。業種の特性上、大量の炭素排出が避けられないだけに、これを逆に利用して多様な実証事業を実施すると同時に、異郷の地の廃ガス田にまで目を向けるなど素早く動いている。

7日、業界によるとロッテケミカルは2023年下半期の商業生産を目標に、大山(テサン)工場で年間20万トン規模の炭素捕集・液化設備設計に本格的に突入した。9か月にわたる炭素捕集・活用(CCU)パイロット設備実証事業を終え本格的な商業化段階に入る。

大山工場内のナフサ分解(NC)工場の排出ガスを前処理して炭素を分離した後、これを二次電池の電解液有機溶媒素材の原料に投入したり、外部にドライアイス、半導体洗浄液原料として販売するというのがロッテケミカルの構想だ。このため最近、ロッテケミカルは地方自治体と協約を結び3600億ウォン規模の投資を約束した。

SKイノベーションは蔚山(ウルサン)コンプレックスで水素精製過程で発生する炭素を回収し、高純度ガスへと精製して販売する事業を拡大している。大気環境汚染問題を払拭し精製工程の効率を改善し収益まで創出するためだ。蔚山近隣の工場に半導体エッチング、溶接、植物栽培用途などで供給しており、韓国石油公社と提携して東海ガス田を活用した炭素捕集・貯蔵(CCS)実証事業も同時に推進している。

韓国の主要企業が注目しているCCUSは炭素中立達成のための最も効果的な政策手段の1つに挙げられる。米国、英国、ドイツ、日本など主要国はCCUS技術を低炭素発電の中核戦略として管理している。韓国も2000年代から吸収法、吸着法、分離膜法など炭素捕集に対する研究開発が活発に行われた。国際市場調査機関であるインダストリーARCによると、2026年の世界CCUS市場規模は253億ウォン(約30兆8500億ウォン)に達する見通しだ。国際エネルギー機関(IEA)は「2070グローバル炭素中立シナリオ」を通じてCCUSの技術貢献度を全体炭素削減量の15%水準と提示し「CCUS技術なしでネットゼロに到達することは不可能だ」と展望している。

CCUSは捕集した炭素を廃油田やガス田などに半永久的に埋め立てるCCS、化学的に処理し他の用途に活用するCCUに分けられる。CCU事業の低い収益性と技術的限界から短期的にはCCS事業が脚光を浴びているが、炭素を新たな原料に変えられるCCU事業も中長期的に推進されている。年間、最大数百億ウォンに達する炭素排出権の購買費用を減らすと同時に新事業の発掘機会まで探すためだ。

SK E&Sは最近、世界的なエネルギー企業と提携し東ティモール海上に位置するバユ・ウンダン天然ガス田を炭素貯蔵庫に変えるプロジェクトに突入した。最近、炭素貯蔵専門企業への跳躍を予告したSKアースオンもまた、東海で地中貯蔵所の発掘に着手しオーストラリア、マレーシア、中国などで海外プロジェクトに参加することにした。錦湖(クムホ)石油化学はCCUS事業に投資し需要先の確保を前提にエネルギー発電事業にCCUSを導入する案を検討している。LG化学は炭素を高機能性生分解プラスチックなど高付加価値化合物に変える共同研究を進めている。
  • 毎日経済 | パク・ユング記者
  • 入力 2022-04-07 17:35:23