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現代オイルバンク、石油を作る精油工場でプラスチックも作る


現代オイルバンクが廃プラスチック処理のための循環経済(サーキュラーエコノミー)の構築に全社的な力量を投入する。

2日、精油・油化業界によると現代オイルバンクが来月から大山(デサン)工場で生産した「環境にやさしいナフサ」をハンファトータルに本格的に供給する。ハンファトータルは、これを原料に再循環プラスチック素材を開発する。

両社は今回の協力を通じて廃プラスチックの無限リピート使用が可能な循環経済を構築する方針だ。環境にやさしいナフサは廃プラスチックを原料に作った熱分解油から生成されたナフサのことだ。

現代オイルバンクは昨年、石油精製業者が廃プラスチック熱分解油を工程の原料として使用できるようにする規制のサンドボックスを申請し実証のための規制の特例承認を受けている。

これにより1年間(2021年11月~2022年10月)計900トンの廃プラスチック熱分解油を工程に投入し環境にやさしいナフサをモデル生産している。

現代オイルバンクは今後、事業が本格化すればエコナフサを年間50万トンほど生産する計画だ。 現代オイルバンクの昨年のナフサ生産量は500万トン(4250万バレル)に達する。エコ化学素材、ホワイトバイオ、ブルー水素を未来エコ事業に決めた現代オイルバンクは2030年の営業利益の70%をエコ事業で作り出すという覚悟を固めた。

最近、現代オイルバンク中央技術研究院は独自の精油工場に廃プラスチックを投入し新しいプラスチックの原料を生産する実験も成功裏に終えた。韓国国内の精油会社の中で唯一DCU(Delayed Coking Unit・熱分解工程)を保有している現代オイルバンクは、これを廃プラスチック熱分解にも使用している。プラスチック循環経済で差別化されたモデル構築で競争力を確保したものと分析される。

現代オイルバンク中央技術研究院のキム・チョルヒョン院長は「廃プラスチックを熱分解して得たナフサをクラッカーに投入すればエチレンが生産されるが、エチレンでプラスチック原料のポリエチレンまで作ることが一度に可能だ」とし「精油工場で、このようなプラスチック一括生産が可能なのは世界的に珍しい事例だ」と説明した。

現在、現代オイルバンクはこれを大山工場に実際に適用するための妥当性調査に取り掛かっている。

キム院長は「現在、実験室のデータでは廃プラスチック5万トンを投入する場合、熱分解油4万トンが生産され収率が80%に達する」とし「技術的に見れば早ければ来年下半期、大山工場とHPCを連携した量産が可能だと思う」と明らかにした。

廃プラスチック熱分解油事業に対するモデル事業が順調な中、業界では規制緩和と法改正に対する期待感も大きい。現在、現代オイルバンクをはじめ精油・油化業界が先を争って循環経済事業に参入したのは、廃プラスチックの処理が世界的な環境問題に浮上しているためだ。

国家間の有害廃棄物の移動を規制するバーゼル条約の廃プラスチック規制も今年から強化され廃プラスチックは発生した国家が直接処理しなければならない。廃プラスチックを完全に新しいプラスチックとして誕生させる化学的リサイクルに関心が集まる理由だ。

現代オイルバンクは、環境にやさしい事業を拡大するレベルでバイオプラスチック事業も積極的に育成する計画だ。

昨年、米国のダニマー・サイエンティフィック(DNMR)とバイオプラスチック素材(PHA)事業協力のための了解覚書を締結した現代オイルバンクは現在、コンパウンディング(組合)に対する研究に突入している。生分解プラスチックは独自の物性が弱いため、これを補完する工程が必須だ。

キム院長は「生分解プラスチックは焼却ではなく自然で100%分解されるので炭素低減効果も相当する」とし「コンパウンドを通じて市場で必要とする多様な製品を生産するのが目標」と説明した。
  • 毎日経済 イ・ユンジェ記者
  • 入力 2022-05-02 17:29:12