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韓国スマートフォン、中国の封鎖により4500万台の生産に支障


新型コロナウイルス拡散にともなう中国主要都市封鎖が長期化し、韓国国内の情報技術(IT)業者に警告灯が灯った。「世界の工場」と呼ばれる中国がドアを閉めてしまうとアップル・HP・デルなどのブランドを付けて販売される完成品製造が難しくなり、ここに部品を供給する韓国の業者が連鎖の打撃を受けている。

12日、市場調査会社のオムディアによると中国の上海と江蘇省昆山市の都市封鎖が長期化し、ここに工場を構えているメーカーが先月、半分以上の製品を生産できなかったことが分かった。上海は3月28日から、昆山市は4月2日から封鎖が続いているためだ。

これに伴い上海に工場を置いている中国製造業者クアンタ(広達)は先月90万~100万台のアップルノートパソコン・モニター生産に支障を来たした。クァンタの上海工場は100%アップル製品だけを生産する所で月生産能力は150万台に達する。

上海近隣の昆山市でデル・HP・レノボ(Lenovo)のモニターとノートパソコンを生産するコンパルは先月、クアンタより多い200万台以上の生産支障を来たした。これら2か所の工場は4月末に部分操業が再開されたが、5日には職員数百人が、コロナ19感染者発生にともなう工場閉鎖に対する恐れで集団脱出する映像がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に拡散するほど正常稼動とは、まだ距離が遠いと分析している。

スマートフォン市場も事情は同じだ。アップルのiPhoneの大部分を組み立て・生産するフォックスコンも感染者発生により先月20日から昆山市の工場2か所が生産を中断したりもした。上海と昆山市地域で、クアンタ、コンパル、フォックスコンなどのように生産に支障をきたしている委託製造業者は30社を超える。

このような影響で市場調査業者トレンドフォースは全世界の第1四半期のスマートフォン生産台数が前四半期より12.8%減少した3億1000万台にとどまったと明らかにした。第1四半期より通常生産が増える第2四半期にもスマートフォン生産量は3億900万台にとどまるものと予想された。生産減少と共に都市封鎖にともなう需要下落で今年中国内の年間スマートフォン販売量も前年対比12.9%減った2億8300万台にとどまるものと展望された。

アップル専門家のクィ・ミンチTFインターナショナル証券アナリストは最近「中国主要都市封鎖で第2四半期のアップル主要製品出荷量が30~40%急減する恐れがある」と分析した。またアップルは第1四半期の業績発表を通じて中国のコロナ19の封鎖による供給大乱で第2四半期の売上高が約80億ドル減少するものと予想した。

このようなグローバルテック企業の製品生産支障は、さらにディスプレーや半導体基板、カメラモジュールなどを供給する韓国の部品メーカーに強い影響を与えた。LGディスプレイは最近、業績不振の核心要因として中国封鎖を挙げている。ノートパソコンとモニター製品の生産に支障が生じ、ここに供給するパネル物量が着実に減少したのだ。さらに上海、昆山に位置する主要部品協力会社の稼動中断と生産支障も二重苦として作用している。3~4月、LGディスプレイに偏光板とプリント基板などを供給する10余りの核心部品協力会社が約1か月間稼動を中断し製品生産に支障が発生した。これらの業者は今月に入ってようやく部分操業を再開した状況だ。

イーベスト投資証券のナム・デジョンアナリストは「最終製品を生産する中国企業の稼動が減り今年第2四半期の部品注文量が減少する可能性がある」として「ディスプレイ業者はパネル価格下落幅も拡大しており困難が大きくなる状況」と伝えた。

サムスン電気もアップルのノートパソコン生産が影響を受け、ここに使われる半導体パッケージ基板供給が減少した。会社側は減った需要が下半期に繰り越されることを期待しているが、下半期になるほど全般的なIT機器に対する需要が減少するものと予想され物量回復に自信がない雰囲気だ。

下半期のiPhone新製品発売に供給するカメラモジュールに期待をかけているLGイノテックは、現在中国内の工場封鎖が急速に解除されることだけを願いながら中国側を不安そうに見ている。ハイ投資証券のチョン・ウォンソク研究員は「新製品が9月に発売されると見れば本格的な部品出荷は7月に始まるため中国生産業者が来月までは正常稼動することが重要だ」として「来月以後まで封鎖が長くなればiPhone生産に支障が生じ、これは部品業者実績にも影響を及ぼすだろう」と診断した。

中国封鎖の長期化は半導体価格にも影響を及ぼしている。トレンドフォースは今年第3四半期のNAND型フラッシュウェハーの価格が第2四半期より5~10%下落すると展望した。インフレへの懸念に加え中国の新型コロナウイルス感染症の再拡散などの影響で消費者家電の需要が萎縮したことによるものだ。同じ理由でDRAM現物価格も下落傾向を続けている。業界によると今月6日基準でDRAM現物価格は製品別に1週間前と比べて0.3~0.6%下落した。半導体業況を示すDXI指数も0.5%下落した。

中国封鎖の長期化にともなう被害を減らすため業界も素早い対応に乗り出した。LGディスプレイは部品別供給線と物流ルートの多角化、安全在庫確保などを通じて突発変数による影響力を最小化しようと孤軍奮闘している。
  • 毎日経済 | イ・スンフン記者/チョン・ジソン記者/チョン・ユジョン記者
  • 入力 2022-05-12 17:52:45