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サムスン電子・現代自動車、フードテックを念頭に動き出す


◆フードテック革命(上)◆

  • サムスン電子・現代自動車、フードテックを念頭に動き出す
  • ソウル大学フードテック学科のイ・ギウォン学科長が14日、毎日経済テレビが開局10周年を迎えアンバサダーソウルプルマンホテルで開催した「アゲイン、アグリジェントコリア:フードテック革命」フォーラムで発表している。同日のフォーラムには、国民の力のイ・ジュンソク代表と農林畜産食品部のチョン・ファングン長官、農村振興庁のチョ・ジェホ庁長など各界の関係者200人余りが参加した。 パク・ヒョンギ記者



電気自動車メーカーテスラの創業者イーロン・マスク。彼が世界1位の富豪になれた理由は何だろうか。表向きでは電気自動車を成功裏に作ったからだが、よく見ると違うものが見える。彼はインターネットで、どのように人を助けることができるか(Zip2、X.com)、エコエネルギーでどのように世の中をより良くするか(テスラ、ソーラーシティ、ハイパーループ)、地球の限界をどのように抜け出すことができるか(スペースX)、人工知能(AI)でどのように人類により役立つか(OepnAI)に対する解決策を提示するために努力してきたことが今の結果につながった。

ソウル大学フードテック学科のイ・ギウォン学科長は「マスクが単純にビジネスをしようとしたとすれば、今のような成功を成し遂げられなかっただろう」とし「彼が偉大なのは社会に及ぼす肯定的影響力、いわゆる「ソーシャルインパクト」のために他人が想像できなかったことを先に考えて実行に移したという事実」と評価した。それと共にイ教授は「マスクのように想像力を通じて他人がしなかったことを実行に移すのがまさに創発」とし「今、全世界の食品業界でも創発が起きているが、その中心にまさにフードテック産業がある」と強調した。

◆フードテック企業のものすごい未来価値

米国アマゾンは全世界売上1位の企業であるウォルマートより企業価値がなんと5倍も高い。アマゾンがウォルマートの価値を超えるのに決定的な役割を果たしたのは、まさにAI秘書であるアレクサだ。これに加えてオフライン流通に留まっていたウォルマートとは異なり、モバイルショッピングモールを基盤に食品流通の革命をもたらしたのが決定的な役割を果たした。イ教授は「アマゾンはカートに物を入れるだけですぐ決済できるアマゾンフレッシュを開始するなどオフライン売り場でも新しい革新を成し遂げている」として「伝統的食品・流通業者が、どんなに多くの売上を上げたとしても企業価値面でフードテック企業より低い評価を受けるのはまさに未来競争力の差のため」と指摘した。

韓国でも配達の民族・マーケットカーリー・トリッジ・フレッシュイージー・グリーンラボのようにスタートアップから始まったフードテック企業の企業価値が売上額の数倍から十数倍に達するのはCJ第一製糖・大象・東遠・プルムウォンのような食品大企業より未来潜在力がより大きいという評価を受けるためだということだ。

◆サムスン電子・現代自動車もフードテックに乗り出す

フードテック産業の新しい成長潜在力は、韓国の大企業まで動かした。サムスン電子・現代自動車のような食品と何の関連もない大企業も今はフードテックを念頭に置いている。

サムスン電子は食品企業と協業し「ビスポーク・キューカー(Bespoke Qooker)」というスマート調理機器を発売した。ここにViv labs・Fluenty・KngineのようなAI企業を買収し今後フードテック分野でシナジー効果を出すという腹案だ。イ教授は「サムスン電子のこのような動きはフードテック産業が今後個人オーダーメード型食品を中心に発展していくことを念頭に置いたものと解釈される」と話した。

現代自動車はテスラより電気自動車を遅く始めたが、ロボット分野に莫大な投資をしている。イ教授は「現代自動車が配達サービス「ブルン」を運営するメッシュコリアにも投資したではないか」とし「フードテックバリューチェーンで最も重要な部分の一つであるフードデリバリー産業の核心がモビリティという点で現代自動車の歩みに大きな意味がある」と評価した。

◆オーダーメイド型食品時代

フードテック産業の終着駅は、個人オーダーメード型食品になるものと予想される。

AIからビッグデータ・バイオまでフードテック技術を適用すれば、一人一人の状況別需要に合う「オーダーメード型食品サービス」が日常化できるためだ。ユーザーの生体情報から選好情報まで入力されれば彼に合うオーダーメード型戦略が導き出され、その戦略によってAIが推薦アルゴリズムでオーダーメード献立と運動コーチングサービスを提供することも可能になる見通しだ。これに加えて製品やレシピ推薦サービスまで活性化すれば新しい消費市場が開かれることができる。

イ教授は「高齢化社会が深刻化するほどヘルスケアが食品に接木される傾向が強化されるだろう」とし「個人オーダーメード型食品を処方する能力面では医師・薬剤師・栄養士よりデータとAIの力を借りるのがはるかに有利だ」と強調した。
  • 毎日経済 | 特別取材チーム=チョン・ヒョクフン農業専門記者/イ・ユジン記者/キル・クムヒ記者/チョ・ムンギョン記者/ユン・ヒョンソプ記者/ヒョン・ヨンス記者
  • 入力 2022-06-14 17:50:13