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LG電子の電装事業、軌道に乗って26四半期ぶりの黒字


LG電子の次世代事業である自動車電装事業が速度を上げている。今年末には受注金額が最大70兆ウォンに肉迫すると展望される中で、今年第2四半期には26四半期ぶりに黒字達成が確実視されている。29日で就任4周年を迎える具光謨(ク・グァンモ)LGグループ会長の未来への準備が成果を出しているという分析だ。

28日、LG電子の子会社であるZKWは、スウェーデンの自動車ブランドであるボルボの新型電気自動車C40とXC40にスマート照明システムを供給する契約を締結したと明らかにした。ZKWがボルボに供給する照明は、84個のLEDを個別に制御できるスマートヘッドライトだ。コンパクトな大きさにデイライト(昼間走行灯)、ダウンライト、アップライト、ウィンカー(方向指示器)などがすべて結合された形だ。

オーストリアに本社を置いているZKWは、自動車用中核照明部品であるヘッドランプ分野で世界最高水準の技術力を備えているという評価を受けている。メルセデスベンツをはじめBMW、アウディ、ポルシェなどドイツのプレミアム完成車メーカーが主要顧客だ。ZKWは最近、英国ジャガーランドローバーのラグジュアリースポーツ用多目的車(SUV)レンジローバーにスマート照明を供給することにしたのに続き、今回はボルボと納品契約を成功させ顧客層を広げている。

2018年、LGの懐に抱かれたZKWは、LG電子電装事業の3大軸の1つだ。最も大きな部分はインフォテインメント分野を担当するVS事業本部であり、他の軸としてはLGマグナイーパワートレイン(LG Magna e-Powertrain)を挙げることができる。同社は昨年、LG電子が世界3位の部品メーカーであるカナダのマグナインターナショナルと発足させた電気自動車用部品メーカーだ。VS事業本部は今年初め、メルセデスベンツの最高級電気自動車EQSにプラスチックOLEDベースのインフォテインメント(IVI)システムを供給する大型契約を締結した。業界ではLG電子がベンツが生産する主要電気自動車にIVIシステムを納品するものと見ている。

LGマグナイーパワートレインは今年4月、メキシコに電気自動車部品生産工場の着工式を開くなど事業を拡大している。ここではGMの次世代電気自動車に搭載する駆動モーターとインバータなどの中核部品を生産する。メキシコは韓国の仁川(インチョン)と中国の南京に続くLGマグナの3番目の生産基地で、米国の電気自動車市場を主に攻略する予定だ。業界ではアップルの電気自動車が現実化すれば、ここで生産される製品が納品される可能性が高いと見ている雰囲気だ。

  • LG電子の電装事業、軌道に乗って26四半期ぶりの黒字
  • チョ・ジュワン社長



LG電子は電装事業が本軌道に乗り、受注残高を着実に増やしている。業界は昨年末60兆ウォンを突破した受注残高が今年末には70兆ウォンに迫るものと見ている。電気自動車と自動運転車時代が近づいてきて、関連部品に対する完成車業界の需要が急激に増えているからだ。

数年間赤字を出した事業構造も今年から黒字に転じる見通しだ。金融投資業界は今年第2四半期にLG電子電装事業が400億~500億ウォン程度黒字を出すと見ている。2013年に始まった電装事業は2015年第4四半期に50億ウォンの営業利益を出した後、2016年第1四半期から今年第1四半期まで25四半期連続赤字を続けた。

年明けには今年第1四半期の黒字転換を予想したが、車両用半導体の供給不足などの影響で営業損失63億ウォンを記録した。キウム証券のキム・ジサンアナリストは「高収益性インフォテインメントプロジェクトが拡大したことにより、第2四半期には黒字転換に成功するだろう」とし「車両用半導体の需給と注文者委託生産(OEM)の支障イシューが緩和され下半期の黒字基調定着は楽観的」と伝えた。

電装事業ターンアラウンドの背景としては、LG電子のチョ・ジュワン社長の積極的な歩みが挙げられる。チョ社長は最高経営者(CEO)赴任後、初の海外出張地として昨年12月、ZKWを訪問した。ここで製品受注現況などを点検し先月新任CEOになったヴィルヘルム・シュテーガー(Wilhelm Steger)社長と面接したりもした。
  • 毎日経済 | イ・スンフン記者
  • 入力 2022-06-28 17:19:09