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SKオン、フォード・エコプロBMと北米にカソード材料工場を建設


  • SKオン、フォード・エコプロBMと北米にカソード材料工場を建設
  • SKオンのチ・ドンソプ社長

SKオンが米フォード自動車と韓国のカソード材料企業であるエコプロBMと協力し、北米地域に1兆ウォン規模のカソード材料生産施設を建設することを確定した。3社が電気自動車バッテリーで最も重要な素材に挙げられるカソード材料に共同投資を決めたのは今回が初めてだ。

22日にSKオンは「3社が先週、共同投資のための投資意向書(LOI)を締結した」として「年内共同投資のための本契約を締結し来年下半期に着工する計画」と明らかにした。続けて「全体投資額は1兆ウォン内外と予想され、会社別持ち株率と具体的な工場の位置は確定していない状況」と付け加えた。

北米生産施設で作られるカソード材料は、SKオンとフォードが最近公式設立した合弁バッテリー工場「ブルーオーバルSK」に供給される予定だ。今回の協約で3社のサプライチェーン協力関係はより一層強化される展望だ。素材担当のエコプロBMは、高性能ハイニッケル・カソード材料をSKオンに供給している。SKオンは安全技術と製造能力を基に「NCM9」バッテリーを世界で初めて開発し、フォードのF-150ライトニング電気トラックに供給している。この車は今春に北米市場で発売され、消費者から良い反応を得ている。今回の協約で特にSKオンとエコプロBMは協業関係を超えて事実上「運命共同体」になった。 バッテリーと素材を確保するための競争が激しい状況で、共同投資を通じて安定的に核心素材であるカソード材料の供給を受けながら素材販売にともなう利益も共有することになるためだ。

SKオン側は「北米生産拠点を急ピッチで拡大している状況で、今回の協力でバッテリー必須素材である高性能カソード材料を安定的に確保することになった」とし「さらに、現地でバッテリー生産だけでなく今後の原材料確保と生産を包括的に行う素材現地化戦略目標にもさらに一歩近づくことになった」と自評した。

現在、SKオンは欧州・中国と共に世界3大自動車市場に挙げられる北米市場での投資を続けている。まず、米ジョージア州に計3兆ウォンをかけて2つの工場を確保した。9.8GWh(ギガワット時)規模の第1工場を今年初めから商業稼動し、11.7GWh規模の第2工場を来年中に商業稼動する。フォードとは合弁法人であるブルーオーバルSKを発足し、テネシー州とケンタッキー州で計129GWh規模の合弁生産工場を2025年から2026年まで順次稼動する予定だ。
  • 毎日経済 | ウ・ジェユン記者
  • 入力 2022-07-22 17:42:14




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