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鉄鋼の注文量は4分の1に 韓国製造業の現場はすでに冬場


「もともと7~8月がオフシーズンなので普段より注文量が減少することはありますが、今年は状況がさらに深刻です。当分状況が良くなる気配も見えませんね」

ポスコの関係者はため息をついた。ポスコ浦項(ポハン)・光陽(クァンヤン)製鉄所の工場はまだ大部分正常稼動しているが、実状は稼動率を調整しなければならない限界線に近づいているためだ。

鉄鋼製品の注文量が減り倉庫には在庫物量ばかりが積もっていく。これまでは1か月以上作業可能な注文を受けた後、ゆったりと製品を作った。しかし、最近になっては注文が途絶え、普段の4週間分から1週間分程度へと仕事が減っている。

28日、毎日経済が診断した国内産業現場はすでに「冬」だ。グローバル需要が急減し、これによって各産業現場の在庫は積もっている。工場稼働率も急落した。

海外市場での需要が急激に減り「石油化学の米」と呼ばれるエチレンはもちろん、ポリプロピレン(PP)、エチレングリコール(EG)、ポリ塩化ビニル(PVC)など主要石油化学製品のマージンが2008年金融危機以後最低水準にまで落ちた。LG化学は上半期に続き下半期にもナフサ分解装置(NCC)の稼働率を80%台に下げる予定だ。

半導体業界にも冷たい風が吹いている。新韓金融グループのチェ・ドヨン研究委員は「半導体需要先業界の在庫が急速に増加している」として「DRAMとNANDの価格は第3四半期(7月~9月)にどちらとも15%下落し第4四半期にはそれぞれ13.16%ずつ下がる展望」と観測した。

造船業界は資源価格の上昇と人手不足で苦しんでいる。造船所を100%稼動しなければならない状況だが、人材難が続いているうえ外国人労働者の投入まで遅れている点が負担だ。今月初め、政府は製造業の外国人材(E-9ビザ)新規クォーターを6000人拡大し造船業の場合、事業場で申請した外国人材がすべて優先的に割り当てられるようにした。このため、今月中に2000人前後の外国人労働者が各造船所に投入される予定だったが、行政手続きが遅れ先送りになっている。
  • 毎日経済 | イ・ユソプ記者/パク・ユング記者/チョン・ユジョン記者
  • 入力 2022-08-28 18:30:10




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