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現代自動車、警察バス・清掃車など水素自動車の領土拡大


現代自動車グループは31日、京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)のKINTEXで開かれた韓国最大規模の水素産業展示会「H2 MEET」で水素燃料電池ベースの警察バスなどの特装車とタグ車両を展示し水素をベースにした様々なモビリティを披露した。

現代自動車が公開した水素警察バスは、2019年に初披露した後、実証事業を経て室内外のデザインを変更し便宜仕様を追加した。フル充電時550キロメートル走行が可能で充電には約20分かかる。現代自動車は「普及のため量産型モデルとして披露する車両」とし「アイドリング時の騒音と排気ガスの排出がなく大気質の改善に大きく役立つだろう」と期待した。これと共に水素電気トラックを基盤に製作した清掃車と散水車も初公開した。既存の内燃機関中心の特装車が持っている機能はそのまま維持し、1回の充電時の走行距離も400キロメートルに達する。現代自動車によると、水素清掃車はゴミの体積を減らすために圧着する装置が設置されており、最大1万300キログラムの積載空間を備えている。水素散水車には液体6400リットルを積めるタンクと、1分当たり1000リットル容量で散水できるポンプが搭載された。現代自動車は来年から水素清掃車・散水車の販売を本格的に開始する方針だ。

この日、現代モービスも水素基盤のタグ車両を初公開した。タグ車両は空港で航空機の係留作業や手荷物運送に使われる特殊車両だ。

韓国で電気自動車より先にエコカーとして注目されたが、充電施設と新車不足により人気が衰えていた水素自動車は最近、商用車市場で代案として浮上している。中・大型商用車は電気自動車に転換する場合、重いバッテリーが多く必要なため、走行距離が300キロメートル未満に落ちる限界があった。一方、水素トラックは水素タンクさえ追加すれば走行距離を伸ばすことができ中・大型トラック、バス市場で注目を集めている。現代自動車はネッソ(NEXO)に次ぐ新型水素乗用車もまもなく発売する見通しだ。この日のイベントに参加した現代自動車の張在勲(チャン・ジェフン)社長はネッソ後続モデルの発売が延期されたのではないかという質問に「違う」とし「研究所で全力を尽くしているので近いうちに良い商品で市場の期待に応えることができるのではないかと思う」と述べた。

年間生産台数が2万台水準だった水素自動車市場は停滞の局面を迎えたが、最近多くの完成車メーカーが参入し競争が再び始まる雰囲気だ。市場調査会社のSNEリサーチによると今年1~7月、世界の水素自動車販売台数は1万891台で、前年同期比6.4%増加した。ネッソを前面に押し出した現代自動車が市場占有率56%で圧倒的な1位である中、日本のトヨタとホンダが後についている。

トラック部門では商用車市場の絶対強者であるダイムラー・トラックが水素トラックの開発に着手し、最近プロトタイプを公開した。乗用車部門ではBMWが挑戦状を突きつけた。水素自動車「ミライ」でネッソを追撃している日本トヨタと手を組んだ。BMWは今年中に試験生産を開始し2025年に新車を市場に発売する計画だ。
  • 毎日経済 | ウォン・ホソプ記者/ソ・ジヌ記者
  • 入力 2022-08-31 17:34:51




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