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老人医療費の急増に突き上がる健康保険財政赤字

このままいけば健康保険料は132兆マイナス 

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急増する高齢人口の影響で、健康保険の財政赤字が2060年132兆ウォンに達するとの見通しが出てきた。生産可能人口は減る一方、高齢者医療費が幾何学数的に急増し、健康保険財政を深刻に揺るがすことができるという指摘だ。

国民健康保険公団が19日、国会保健福祉委員会所属のイ・モクフィ議員(新政治民主連合)に提出した「人口構造変化にともなう健康保険収入支出構造変化と対応方案」の資料によると、健康保険財政収支が2060年に132兆ウォンの赤字を記録すると展望された。

健康保険財政収支赤字は2020年6兆3000億ウォン水準で展望されたが、2030年28兆ウォン、2040年64兆ウォン、2050年102兆ウォンなどを記録するなど、急激な増加の勢いを見せるということだ。健康保険財政悪化の根本的な原因は、高齢者医療費の急増と相対している。

韓国の人口高齢化は急激に進行される傾向だ。統計庁の将来人口推計によると、高齢化人口の比重は2030年、全体人口のうちの24.3%を記録し、2060年には40.1%に急上昇する。全体人口10人中4人が高齢者人口という話だ。これとは反対に、生産可能人口の比重は2030年63.1%から2060年49.7%に減る。

健康保険財政の急激な悪化は高齢者医療費が主な原因で、健康保険診療費から高齢者医療費が占める比重は今年35.5%水準だ。2008年に初めて30%を超えた後、着実に増加する傾向だ。2020年の高齢者医療費は、健康保険全体診療費の45.6%に達するものと国民健康保険公団は展望した。

高齢者1人当たりの年平均診療費は、2006年180万ウォンから2008年233万ウォン、2010年284万ウォン、昨年322万ウォンに増加している。国民全体の1人当たりの診療費は102万ウォン水準で、高齢者の年平均診療費の3分の1の水準だ。

イ・モクフィ議員は「状況が深刻なのに国民健康保険公団が出した大作は、保険料賦課体系の改善・保険料率現実化・健康保険支出体系の改編など、原論的な水準にとどまるだけ」と指摘した。続いてイ議員は「健康保険収入を増やして支出を減らす次元では解決できないほど、健康検診と予防医学の強化を通じて老人性疾患自体を減らしていかなければならない」と指摘した。
  • 毎日経済_パク・ユンス記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-19 18:02:00




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