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LGイノテック、メキシコで自動車用電装部品の生産拡大「IRAに先制対応」


LGイノテックの鄭哲東(チョン・チョルドン)社長は15日、ソウル麻谷(マゴク)本社で毎日経済と会い「未来車の核心技術を保有している企業としての地位強化に努めている」と明らかにした。このため、鄭社長は今月初め、メキシコ工場を訪問し現地市場の状況を点検して帰ってきた。メキシコ工場はLGイノテックの最初の海外電装部品生産基地だ。LGイノテックは2014年、サン・フアン・デル・リオ市の3万4000平方メートルの用地にメキシコ工場を建設した。ここで年間最大760万台分量のモーターなど自動車部品を生産する。メキシコはグローバル完成車メーカーの工場があり米国・カナダなど中核北米市場に近いため自動車産業の戦略的要衝地として挙げられる。

鄭社長は「米国だけでなく全世界的にサプライチェーンを地域化する流れが持続するものと見られる」とし「これに伴い北米に続きヨーロッパ地域の生産基地拡大も検討している」と明らかにした。LGイノテックは現在、ポーランドに欧州生産拠点を置いている。

メキシコなど海外拠点の拡大のためには、追加投資と共に生産性を維持しなければならないという課題もある。特にメキシコは離職率が60%に迫るほど人材移動が多いため熟練した人材を維持するのが難しい。それにもかかわらず、LGイノテックが現地拠点の拡大を推進する理由は、米国のインフレ削減法案(IRA)をはじめ貿易障壁がさらに高くなるものと予想しているためだ。鄭社長は「現在、IRA法が車両に限定されているが、他の産業に拡大する可能性が高い」とし「米国内の生産と同じ扱いを受けるメキシコ拠点に様々な部品需要が発生するしかない」と予想した。

メキシコで新たに生産される部品の一つは電装用カメラモジュールだ。鄭社長は「電装部品事業は特性上、受注から生産に至るサイクルが長く原材料の価格上昇が重なって事業拡大に困難がある」とし「グローバルサプライチェーンの強化と共に製品標準化作業を中心に体質改善に集中する」と伝えた。
  • 毎日経済 | イ・スンフン/オ・ジョンジョン記者/写真=ハン・ジュヒョン記者
  • 入力 2022-09-19 17:25:51