トップ > 数字経済 > マーケット > 韓国輸入車市場の急成長でサービス競争に火がついた

韓国輸入車市場の急成長でサービス競争に火がついた

ポルシェ・ベンツ・BMWなど、サービス領域破壊…国内市場の競争加熱 

  • 韓国輸入車市場の急成長でサービス競争に火がついた
「数十年経ったポルシェモデルもすべて責任を負います」。

国内輸入車市場が急速に成長し、輸入車ブランド別のアフターサービス(AS)競争にも火がついている。ポルシェコリア株式会社は20日から来月8日まで、1999年以前に登録されたすべてのポルシェモデルを対象に、「ポルシェクラシック・サービス」を実施している。

ポルシェの関係者は、「製造時期や輸入時期、輸入業者などに関係なく、国内に登録されたすべてのポルシェモデルに責任を負うという趣旨で、2012年からサービスを行っている」とし、「1994年に生産された911モデルを整備されたされたある顧客は、‘以前のモデルでこんなに容易に整備を受けられるという事実に驚いた’と重ねて感謝の気持ちをあらわした」と語る。

ポルシェだけではない。メルセデス・ベンツやBMWなどの代表的な輸入車ブランドは、ワンランク上のサービスで市場を盛り上げている。メルセデス・ベンツ・コリアは今月末まで、2007年以前に登録されたモデルを対象に、「クラシックモデル・サービスキャンペーン」を実施する。

定期的に古いモデルに対するサービスを実施しているBMWコリアの関係者も、「一定期間後に廃車させる車とは異なり、BMWの車は長いあいだ所有する価値があることを知らしめるために、1980年代初期に生産されたZ8のような希少モデルを対象にサービスを提供する」と説明した。

古いモデルだけでなく、新型モデルの整備・点検も競うように強化している。BMWは現在、全国57のサービスセンターを2016年までに80に拡大する計画だ。アウディはソウル市の細谷洞(セゴクトン)に大型の整備工場の建設を推進しており、最近は広州・順天・天安などにもサービスセンターを展開・新規オープンした。メルセデス・ベンツも持続的な整備工場の拡張を公言しており、今年の上半期に京畿道安城(アンソン)に新規物流倉庫を新設して、主要部品が24時間以内に顧客に届けられるように部品の需給システムを整備した。

輸入車メーカーが先を争ってAS強化に乗り出す理由は、いまや国内輸入車市場が成熟段階に入ったからだという分析が多い。

国内消費者のあいだに輸入車が大きな人気を集め始めて4~5年が経ち、これまで乗っていた輸入車を乗り換える需要も増えている。かれらにとっては既存ブランドを再選択させようとするならば、ASが重要な役割を果たすというわけだ。

輸入車業界の関係者は、「今までは積極的なマーケティングを通じて、誰がよりマーケットシェアの大きく占めるのかを競う市場だったが、今後は誰が既存顧客をよりよく維持するかを競う市場」だと説明した。

もちろん部品価格と工賃問題など、輸入車業界が解決すべき課題も残っている。部品価格の場合、国内で生産されたものだが国産車に比べて4~5倍高い製品もある。

また、輸入車の工賃は算定基準が不透明だという指摘が少なくない。これに対して輸入車業界は、「業界でも問題を解決するために本社と協議するなど、さまざまな努力を傾けている」とし、「時間が経過して需要が増えてくると、このようなジレンマは徐々に解決されるだろう」と釈明した。

自動車専門家らは、「高級輸入車は部品の精度が異なり、部品価格と工賃にある程度差が出るのは正常」としながらも、「一回限りのイベントよりも通常サービスのレベルを向上できるように、整備人材の育成などにより多くの費用を投資しなければならない」と指摘した。
  • 毎日経済_キム・ドンウン記者/写真=MBN | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-20 17:09:01




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア