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LG化学とシーメンス、来年50メガワット規模のESS構築事業を共同推進

クォン・ヨンス社長、独でバッテリー供給MOU 

  • LG化学とシーメンス、来年50メガワット規模のESS構築事業を共同推進
△写真=LG化学の電池事業本部長クォン・ヨンス社長(右)が19日(現地時間)、ドイツのシーメンス本社で重圧システム事業担当のシュテファン・マイCEOと覚書に署名した後、握手をしている。 [写真提供=LG化学]

LG化学は世界的な電力エンジニアリング企業の独シーメンス社と提携を結び、新たな飛躍のきっかけをつかんだ。

最近、業績不振と株価下落で苦戦してきたLG化学としては、企業の新たな成長事業として育てているバッテリー(電池)分野で心強い支援軍を得たわけだ。ドイツを訪問中の権映寿(クォン・ヨンス)LG化学電池事業本部長(社長)は去る19日(現地時間)、独バイエルン州のエアランゲンにあるシーメンス本社で、シュテファン・マイ中圧システム事業担当最高経営責任者(CEO)とESS(エネルギー保存装置)事業の協力のための了解覚書(MOU)を締結した。

今回のMOU締結でLG化学は、シーメンスがグローバル市場で推進するESS事業に、優先的に電池を供給できる権利を持つことになった。あわせて両社は、来年から50メガワット規模のESS構築事業も共同で推進することで合意した。シーメンスをはじめとする多国籍企業が最近投資を増やしているESS事業は、世界市場の規模は2013年に16兆ウォンに過ぎなかったが、2020年には58兆ウォン規模と、飛躍的な成長が期待される分野だ。

両社が単純なビジネスパートナーから戦略的提携関係に、協力関係をアップグレードしたことには、製品の品質と経営方針に対する両社の経営陣の信頼構築が基盤となった。

LG化学とシーメンスは、2012年からESS事業分野で合計3メガワット規模の事業を進めてきており、これまで積み重ねた信頼を基盤に、戦略的な協力関係を拡大するMOUを締結することになった。マイCEOは、「LG化学はバッテリー分野で世界最高の技術力を認められたビジネスパートナー」とし、「今回のMOU締結で、今後さらに多くの分野で多様な協力事業を、安定して推進できるようになった」と意味を付け加えた。

独シーメンスは1847年に創立した、167年の伝統を持つグローバル企業で、電力工学の分野では米GEと上位グループを形成している。この他にも鉄道・水力などのインフラストラクチャの建設や建物の自動化など、さまざまな分野でグローバル事業を進めており、全世界200カ国以上に36万2000人の従業員を確保している。シーメンスはLG化学に加え、サムスン物産やハンファ建設などの国内企業とも活発に事業提携を行っており、先月には本社のジョー・ケーザー会長が韓国を訪問した。

LG化学もシーメンスとの今回の提携拡大が、業績ターンアラウンドのまたひとつの起爆剤になると期待をかけている。LG化学は油化業界の業況不振にウォン高などが重なり、第3四半期(7~9月)の連結財務諸表ベースの営業利益が3574億ウォンを記録し、前年の同期間より30.8%下落した。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-20 17:26:04




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