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ホームショッピング一般人モデルで「大ヒット」

身長171センチで体重85キロの男性、156センチの短身女性... 

  • ホームショッピング一般人モデルで「大ヒット」
  • 「一般人モデル」で有名になったシン・ボンギル氏(左側)とイ・セッビョル氏がポーズをとっている。< 写真提供=GSショップ >

最近、電波に乗ったGS SHOPの「ソウル」ウールジャケット販売の放送では、今までホームショッピングで一度も見られなかった風変わりな場面が演出された。

身長171センチで体重85キロのきわめて「一般的な体型」のモデルが、プロモデルと一緒に登場したからだ。

ほのぼのとした印象にぽっちゃりした体型が印象的なこのモデルがまめにポーズを取り、製品のあれこれをこまごまとカメラに見せるやいなや、視聴者たちはすぐに「体つきが主人と同じ、親しみを感じる」「モデルに劣らない」という賛辞をまくしたてた。このモデルのおかげで当時、放送はなんと3000着のジャケットとコートを売りさばく「大当り」を収めた。

この日に華やかな放送デビューを飾って後、現在までに100編余りのホームショッピング番組に出演して、モデルとしても大活躍中の主人公は、まさにホームショッピング番組の進行を務めているGS SHOP助演出(FD)のシン・ボンギルさん(29)だ。

シンFDの後に続いて、一般女性モデルとして出演しているイ・セッピョルFD(23)も156センチの低い身長を武器にして、背の低い女性顧客を代弁する代表「短身モデル」として画面を飛び回っている。

GS SHOPが一般人モデルを前面に出した新しい戦略で、ホームショッピング放送のパラダイムを変えている。

当時、シンFDの放送デビューは放送を見ていた視聴者の即興的な要求によって成された。シンFDは「当時、ショッピングホストが”私たちのスタッフもいまこの服を着ている”と話をするやいなや、視聴者が”スタッフを見てみたい”とテキストメッセージの送信を始めた」とし、「ついうかうかと舞台に上がったが、予想よりも反応が熱かった」と説明する。

シンFDが登場した破格的なデビュー放送は「楽しいホームショッピング」として噂になり、YouTubeの照会数50万回を記録し、さまざまなユーモア・サイトでも話題になるほどの爆発的な人気を享受した。

小さな体つきとかわいい外貌で、ソーシャルネットワークサービスで「かわいいFD」と呼ばれるイ・セッピョルFDも、視聴者が送信したカカオトークのおかげで、GS SHOPの代表ファッション番組「ショー・ミー・ザ・トレンド」の常連モデルとして活躍するようになった。

彼女は「ロングコートの販売放送中に”背の低い人が着ても大丈夫か心配”という顧客のメッセージが多かった」とし、「背が低くても製品が似合うことを見せるために、思い切って放送に出た」と明らかにした。背の低い人のためのスタイリングを見せる戦略のおかげで、いったんイ・セッピョルFDが登場すると、注文の電話がいつもの3倍を超えて増えるというのが会社側の説明だ。

彼らの最大の長所は、消費者と似たような体型の一般人だということだ。

キム・ヒョンジョンGS SHOPショー・ミー・ザ・トレンドPDは「平凡な身長、派手でない外貌が消費者に共感をよび起こす」とし、「彼らによく似合う服は私にも似合いそうだという期待感で製品を買うことになる」と語った。

顧客に親近感を与えるためのGS SHOPの戦略に、これまでの生放送で一般人モデルを使うことを避けていたホームショッピング業界の不文律が崩れることになったわけだ。
  • 毎日経済_キム・テソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-01-13 17:15:06




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