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ポスコ権五俊会長「今年、資産と株式売却を加速する」

建設・エネルギーの上場を繰り上げ 

  • ポスコ権五俊会長「今年、資産と株式売却を加速する」
ポスコは今年の投資規模を大幅に削減することにした。また昨年に引き続き、財務構造の改善に注力するために、資産と株式売却を加速するという方針を立てた。権五俊(クォン・オジュン)ポスコ会長(写真)は5日、ソウル市の汝矣島取引所で企業説明会を開き、昨年の経営実績とこのような内容の今年の経営計画を発表した。

ポスコは「今年の連結投資額(グループ全体)を4兆2000億ウォンに策定し、昨年より1兆2000億ウォン減らす」と明らかにした。その代わりとして、今年も昨年に続けて非中核資産を売却し、系列会社の株式を売却したり株式公開(IPO)を推進するなど、構造改革に拍車をかけて財務構造を改善し、ほんらいの競争力を強化するために集中する方針だ。ポスコは昨年、ポスコ特殊鋼やポスファインなどの系列社を売却したことに続き、ポスコ建設とポスコエネルギーの上場を推進している。

クォン会長は、「財務構造の改善に拍車をかけ、非中核資産の売却とグループ会社の株式売却、IPOなどの企業価値の最大化のための構造改革を行う」とし、「今年はほんらいの競争力強化のための投資に集中する」と明らかにした。

今年の売上げ額の目標は、連結基準で昨年よりも3.5%増の67兆4000億ウォン、単独基準では昨年と同様の29兆3000億ウォンと策定した。今年の粗鋼生産量は昨年よりも75万トン増の3840万トン、製品販売量は156万トン増の3590万トンとした。また、グローバルTSC(Technical Service Center)を23カ所から29カ所に増やし、高収益のワールドプレミアム製品のシェアを36%まで拡大する方針だ。

  • ポスコ権五俊会長「今年、資産と株式売却を加速する」
  • < ポスコ売上・投資規模 / ポスコ 今年の生産・販売目標 *資料=ポスコ >

ポスコは、連結ベースでの昨年の売上げ額は65兆980億ウォンで、前年比で5.2%増加した。営業利益は3兆2140億ウォンで7.3%増えたが、純利益は5570億ウォンと58.9%減少した。単独ベースでは、同期間の売上げは29兆2190億ウォンで4.3%減少したが、営業利益は2兆3500億ウォンで6.1%増えた。ポスコの昨年の粗鋼生産量は3765万トンで、前年比で3.4%増、製品販売量は3434万トンで1.2%増加した。昨年、大宇インターナショナルは営業利益のうちで、ミャンマーのガス田の割合が16%から67%に拡大した。ポスコエネルギーは鉄鋼副生ガスを使用した発電設備を竣工し、ポスコ建設はアフリカ・中東などの新市場に事業を拡大して、これらの市場の受注金額は前年比で709%増加した。

クォン会長は市場の期待に及ばなかったことに対して、投資家へ謝罪の意を表した。クォン会長は、「実績が市場予想に及ばないうえに株価も下落を示し、皆さんを失望させたようで大変申しわけない」と述べた。クォン会長は続けて、「一時的な要因で当期純利益は減少したが、配当は例年のレベルに維持することを決定した」と強調した。

クォン会長はまた、「鉄鋼市場は短期間に大きく好転しないだろう」とし、「危機状況を克服するために、まずソリューションベースの営業体制をグループ全体に拡散させ、より丈夫な収益構造を作る」と明らかにした。

金融投資業界の専門家は、ポスコがクォン会長就任後、財務構造の改善重視の経営を続けていると評価した。チョン・スンフンKDB大宇証券研究員は、「投資縮小や資産売却など、財務構造の改善によってキャッシュフロー重視の経営を継続するというものと解釈される」とし、「株価と関連して、変数になるような内容はないものと見られる」と語った。
  • 毎日経済_ユンジンホ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-05 17:35:09




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