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ポスコ、独自開発のファイネックス製鉄工法を中国に初輸出…重慶鋼鉄と合作製鉄所


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ポスコは独自開発したファイネックス製鉄工法を初めて輸出する。早ければ来月初め、中国政府はポスコと重慶鋼鉄が「内陸の中心」重慶に設立する、33億ドル規模の韓・中合作製鉄所を最終承認する。ポスコは先月、すでに事業の妥当性と環境影響評価を成功裏に終え、中国中央政府の最終的な意思決定だけを残した状態だ。早ければ中国の両会が開始される、来月初めに承認される可能性も高い。

中国に精通した鉄鋼業界の関係者は、「現在、中国の実務部署ではファイネックス技術の妥当性の検討がすべて完了した状態で、国家発展改革委員会(NDRC)が作成した起案に、政府が最終的に署名する手順だけが残っている」とし、「両会が開かれる来月中には、重慶製鉄所の建設のための中国政府の最終承認が出る可能性が高い」と明らかにした。

ポスコと重慶鋼鉄が半分ずつ投資して建設する合弁会社は、150万トン規模のファイネックス工場2基と、最尖端の一体型鋼板の製造工程(CEM)がつながった一貫製鉄所だ。両社はファイネックス工場に25億ドル(約2兆7000億ウォン)、冷延メッキ工場に8億ドル(約9000億ウォン)など、総33億ドルを投資する計画だ。ポスコは新設法人の最高経営責任者(CEO)の選任権を持つことで、理事会の人員をさらに一人保有するという条件をつけた。

ポスコはこの合弁会社にファイネックス技術を伝えて、投資額の3~5%の技術使用料を受け取ることにした。事実上、技術を輸出することになったわけだ。ポスコはインドネシアに溶鉱炉一貫製鉄所を建設したことはあるが、ファイネックス技術を適用した製鉄所を海外に建設することにしたのは今回が初めてだ。

重慶ファイネックスプロジェクトは始まったばかりだ。中国では年間7億5000万トンの鉄が生産され、このうち少なくとも3億トンが内陸部の100万トン以下の小型炉で作られる。内陸から産出される安価な粉末状の鉄鉱石と一般的な有煙炭を使用して、汚染物質を90%以上削減しつつ鉄を作ることができるファイネックスの市場だ。現在の技術力でファイネックス工場を一つずつ建設していくならば、600年かけなければ終わらない巨大な規模だ。中国を越えてインドと東南アジア、中東地域への輸出の道も相次いで開かれる見通しだ。

イランなど中東地域やベトナム、タイなどの東南アジア諸国も、ポスコにファイネックス導入を要請した状態だ。
  • 毎日経済_チョン・ボムジュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-23 22:01:02




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