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数字経済 > マーケティング > パンにカカオトークのキャラクターを入れたら、売れ行き好調
韓国最大手の製パン業者であるSPCグループが、モバイルメッセンジャー「カカオトーク」により大きな効果を得ている。製パン業者がなぜモバイルメッセンジャーの効果を得ることになったのだろうか。それは、他でもないパンとデザートのデザインにカカオトークの人気キャラクターを取り入れたからだ。
SPCの三立(サムリプ)食品は、1999年に「ポケットモンスターパン」を発売し、学校の売店で独り勝ちしていた。パン自体が特別というよりは、その中に含まれている人気漫画「ポケットモンスター」のキャラクターシールが中高生の間でヒットしたからだ。
「ケロロ」「ワンピース」など、このようなシリーズを発売し続けてきたサムリプ食品は昨年7月、カカオトークの人気顔文字キャラクター「カカオフレンズ(Kakao friends)」を活用した「シャニー・カカオフレンズ」のパンシリーズを披露して人気を再現している。このカカオパンはマートと売店などで品切れ事態をもたらすほど人気を集めた。シールの種類だけで130個を超えており、再購入への誘引が十分だ。
SPCが運営するダンキンドーナッツもカカオトークのキャラクターを活用した製品により売上増大の効果を大きく得た。昨年12月から冬のシーズンを狙って販売している「プロドホットチョコ」が代表的だ。既存のホットチョコと中身は同じだが、カカオトークの代表キャラクターであるフロド(FRODO)デザインをカップと蓋部分に取り入れて、若年層の熱狂的な支持を受け、前年比売上額が5倍に急増した。
ダンキンドーナッツ側は「若年層は、単に食べる楽しみだけでなく、目で見る楽しみまで追求するということを確認した」とし「カップは、リサイクルが可能ではない紙コップにもかかわらず、これを集めるために購入を繰り返している顧客もいる」と説明した。ダンキンドーナッツは、カカオトークとこれからも共同マーケティングを続ける計画だ。