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数字経済 > 経済 > 過去最大の貿易黒字…景気低迷とソルラル連休などで輸出・輸入ともに下落
2月の貿易黒字が過去最大を記録した。しかし内容をひもといて見れば、思う存分楽しめるものでもない。輸出の増加に伴う黒字ではなく、輸出・輸入の両方が減少した中で、輸入が大幅に減ったことによるものだからだ。産業通商資源部は、先月の輸出額が414億5600万ドルで、前年同期との比で3.4%減少し、輸入は337億9900万ドルで19.6%減少したと、暫定集計された1日に発表した。持続する景気低迷、原油価格の下落、ソルラル(旧正月)連休による操業日数の減少などで、先月の輸出・輸入金額がともに下落したものだ。特に輸入額は前年同月に比べて20%近く減少した。
これにより、貿易収支は76億5800万ドルの黒字を記録した。輸出(マイナス14億5600万ドル)よりも輸入(マイナス82億6300万ドル)が大幅に減少し、昨年2月(8億5000万ドル)よりも黒字幅が大きく拡大した。2012年2月以降、37カ月連続の黒字で史上最大値だ。
輸入額が大きく減ったことは、原油価格の下落の影響で原材料(マイナス29.7%)が減少した影響が大きい。鉄鋼(マイナス18.0%)、原油(マイナス52.1%)・石油製品(マイナス55.1%)など、主要原材料の輸入が減少した。特に、国際原油価格の下落に伴う影響で、原油と石油製品の輸入が前年同期よりそれぞれ42億ドルと14億ドル減少したことが調査から分かった。
輸出額もまた正月連休によって操業日数が2.5日減少し、原油価格の下落に起因する石油化学・石油製品の輸出額が減少したことが主な原因と分析される。石油製品と石油化学製品の輸出は、それぞれ44.1%と24.2%減少した。自動車部門も輸出が16.3%減少した。