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サムスングループ、20・30代の割合が約80%に…社報もウェブマガジンで


  • サムスングループ、20・30代の割合が約80%に…社報もウェブマガジンで
李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が経営の前面に乗り出した中で、サムスンの役職員の平均年齢が低くなっている。サムスン電子などのIT企業がグループの中核であるだけに、創造的なアイデアを持っている若い社員が中心になるよう、会社が変貌しているわけだ。

特にグループが新成長事業として掲げたバイオは、若い人材の引き込みの先頭に立っている。

サムスンによると5日、サムスングループ内で1980年以降に生れた役職員が占める割合は、今年初めて50%を超えた。 20・30代の割合は約80%に達し、新入社員の配置が終わる今月末以降には、平均年齢がより低くなる見込みだ。社員の年齢層が最も若いのはサムスンバイオエピス(Samsung Bioepis)」だ。

サムスンバイオエピスは、2012年にサムスングループがバイオシミラー事業のために、グローバル製薬会社のバイオジェン・アイデック(Biogen Idec)社と合弁で作った会社で、役職員の平均年齢は31.7歳だ。ゲーム会社のNCソフトの平均年齢(34.7歳)よりも若い。この会社のコ・ハンスン代表は1963年生まれで、サムスン系列会社の最高経営責任者(CEO)の中で最も若い。

サムスングループは、イ・ジェヨン副会長が経営の歩幅を広げながら、若くてダイナミックな組織に変化しているという評価を受けている。20・30代は、サムスンの主力製品であるIT機器の主要な買い手だ。消費者のニーズと目線に合わせるためには、彼らと同年代のアイデアが重要なため、イ副会長は若い社員の意見にも耳を傾け、「ニューサムスン」づくりに拍車をかけているという裏話だ。

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  • < 若くなるサムスン >

また、サムスンは最近、年齢や年次に関係なく、各分野で優れた実績を収めた人材を抜擢し、成果に相応する報奨とともに成長の機会も与えており、外部人材の採用と買収・合併(M&A)にも積極的な様子だ。

昨年末、33歳で最年少の役員となったインド人のプラナフ・ミストリー サムスン電子常務や米国マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ出身のイ・ヒョンユル常務のように、30代や40代前半の役員も登場した。

社内コミュニケーションも若い社員が慣れ親しんだ、モバイル・オンラインコンテンツ中心へと進化している。サムスンは今年から、オンラインウェブマガジンの形で社報を発行し始めた。

「サムスンアンドユープレミアム」と呼ばれるグループ社報は、PCやスマートフォン、タブレットPCに最適化されたデザインを取り入れて、若い社員が読みやすいようにした。また、ソーシャルメディアも社内コミュニケーションの手段として活用されている。役職員はスマートフォンにサムスンのソーシャルメディアを友だちとして登録し、会社のニュースをリアルタイムで聞いて、自分の意見をソーシャルメディアを通じて知らせたりもする。社内イントラネットの「マイシングル(My SINGLE)」には、メディアサムスン記者団が書いた会社の話だけではなく、トレンドや若い感覚に合ったソフトなコンテンツも掲載される。サムスンバイオエピスのように「ネイバー・バンド」を使用して会社の公示を知らせる会社もある。

サムスン電子は「Cラボ」と「モザイク」など、若い社員の創造的なアイデアを事業化するための制度を試行している。

Cラボは社員が1年間、現業から離れてやりたいことをできるように会社が支援するプログラムで、モザイクは役職員の集団的知性を集めるためのシステムだ。組織文化の改善を通じた創造性の創出が、この制度の目的だ。

サムスンバイオエピス関係者は、「若い職員は英語力が優れており、会社の人員のうち10%程度を占める外国人のスタッフとも仲がいい」とし、「20・30代の社員も、情熱と没入感を持って未来に挑戦している」と語った。

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  • < サムスン電子の従業員が龍仁人材開発院で会議をしている [写真提供 = サムスン電子] >

  • 毎日経済_チョン・スンファン記者/イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-05 18:07:57




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