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IoTソリューションの「サムスンビジネス」を公開…「CeBIT 2015」

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  • < 世界lot市場の成長 / 6大分野のIoT事例 / サムスン電子6大lotソリューション(B2B)>

英国ロンドンのサボイホテルは、客室からワインを注文できる「モノのインターネット(IoT)」アプリケーションシステムを導入した。「スマートボトル」というアプリを立ち上げて部屋のボタンを押すだけで、このシステムが構築したネットワークを通じて注文が入ることになる。注文データが音声と録音メッセージにすぐさま変換され、従業員に伝達されて5分以内にワインが客室に配達される。

サムスン電子はIoTソリューションを武器に、グローバル企業間取引(B2B)市場攻略に乗り出した。B2Bは李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が人材のスカウトと買収・合併(M&A)を指示するほど、サムスンが未来産業として育てている分野だ。

サムスン電子は16日(現地時間)、独ハノーバーで開幕した「CeBIT 2015」でB2B向けIoTソリューション・ブランドの「サムスンビジネス(SAMSUNG BUSINESS)」を公開した。IoTソリューションはB2B市場を狙ったサムスンの秘密兵器だ。

洪元杓(ホン・ウォンピョ)サムスン電子最高マーケティング責任者(CMO)はこの日の基調講演で、「企業分野にIoTを適用すると生産性・収益性だけでなく、顧客価値もまた大幅に高めることができる」とし、「在庫管理、エネルギー効率化、事業プロセスの最適化などにIoTを適用し、コスト削減と生産性向上に一大革新を達成できる」と強調した。

企業分野でIoTを拡散させるには、プラットフォーム間の互換性確保と急増するデータ分析、セキュリティなどの3つが重要だが、サムスンはすでに関連能力を備えている。サムスン電子は昨年8月にスマートシングス(SmartThings)を買収し、IoTプラットフォームの開発能力を確保して、データ分析のノウハウを蓄積するためにヘルスやスマートビル分野を中心に様々な課題を進めている。

また、アンドロイド(Android)はオープンソースであるために、iPhoneに比べてセキュリティが脆弱だという指摘にしたがって、サムスンはノックス(KNOX)と呼ばれるセキュリティ・プラットフォームを開発してスマートフォンに搭載し、Googleのアンドロイドオペレーティングシステム(OS)を採用したスマートフォンの中で、ギャラクシーS4が初めて米国国防部の情報セキュリティ認証を取得した。

サムスン電子はCeBITで、プラットフォーム・データ分析・セキュリティ能力を集結したIoTソリューションを発表した。流通店舗の体験空間に設置された「デジタル流通ソリューション」は、顧客が服を取り上げた瞬間、売り場内のデジタルサイネージに服に対する情報が表示されるソリューションだ。「モバイル心疾患者の運動コーチングソリューション」は、小型センサが患者の心拍と血圧などの健康状態を測定・分析し、医療スタッフに伝達するリモートヘルスケア製品だ。

サムスン電子は独フォルクスワーゲン社とともに、コネクテッドカーのソリューションのデモンストレーションも行った。このソリューションは、ギャラクシーS6とフォルクスワーゲン社の「パサート」のインフォテインメントシステムを接続して、運転者がスマートフォンにインストールしたアプリを自動車でも実行できるようにする。

このほか、サムスン電子は官公庁・医療・金融分野で、迅速かつ安全に無線LAN(Wi-Fi)を利用できるようにする侵入防止ソリューション専用センサー基盤のセキュリティアクセスポイント製品を披露し、モバイル決済サービス「サムスンペイ」と、スマート機器でいつでもどこでも文書を出力できる「サムスンクラウドプリント」などの企業向けソリューションもデモした。

サムスン電子とブラックベリーそしてIBMは、共同で開発した新しいタブレットPC「セキュタブレット(SecuTable)」を展示場で公開し、今年の夏に正式発売する計画を明らかにした。

サムスン電子がB2Bブランド「サムスンビジネス」を導入したことは、企業が追及する未来を現実化する技術と能力を備えるという意志を示すためのものだとサムスン電子は説明した。サムスン電子がCeBITに念を入れるのは、ヨーロッパがB2B市場の戦略的要衝地だからだ。フォーチュン誌が選定して発表するグローバル500企業のうち、30%以上がヨーロッパに集中している。

CeBITは1986年から毎年、独ハノーバーで開かれているグローバルなB2B展示会だ。今年はサムスン電子IBM、インテル、マイクロソフト、SAP、Huawei社などの4000社あまりが参加した。総21万人が会場を訪問する予定だ。

サムスン電子は欧州17の販売法人にB2B専門組織を構築しており、ヨーロッパ地域のB2B人材も増やしつつある。
  • 毎日経済_チョン・スンファン記者/イ・ギョンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-17 17:31:25




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