トップ >
数字経済 > 企業 > 米国の自動車市場復活にタイヤメーカー意気揚々
米国の自動車市場が活気を取り戻したことにより、タイヤメーカーの業績も高空行進を続けている。
代表走者は高価製品を販売しているハンコックタイヤ(Hankook Tire)だ。ハンコックタイヤの関係者は19日、「米国市場で、高価な高インチタイヤの販売が急速に増えている」とし「今年、米国市場の売上高は2014年比で24%ほど成長した5億ドル程度になると予想される」と述べた。
ハンコックタイヤは現在、米国フォード(Ford)社に供給する新車用タイヤを19インチ以上の高インチタイヤを中心に再編した状態だ。米国内の原油価格が40%以上下落し、米国の消費者がクロスオーバー車、ピックアップトラックなどのサイズの大きい大型車を再び購入しているからだ。
その結果、米国を代表する大型SUVのフォード・エクスプローラー(Ford Explorer)とフルサイズピックアップトラックのセグメントで販売1位を占めているF-150への新車用タイヤの供給が増えた。高インチタイヤの供給量が増えたため、フォード新車用タイヤの供給は昨年比39%程度増加する見込みだ。タイヤのサイズは車両の大きさや高級仕様と密接な関連がある。
すなわち、19インチ以上の高インチタイヤの供給が増えたということは、それだけ中大型車やピックアップトラックをはじめ、高級仕様の車種の供給が増加することを意味する。したがって、高インチ新車用タイヤの供給が増加したのは、ハンコックタイヤの技術がグローバルトップティア(業界トップ集団)のメーカーと肩を並べて競うレベルに成長したのはもちろん、ポートフォリオの高級化にも成功したという意味になる。ハンコックタイヤは、米国テネシー州工場が2016年から稼動すれば、米国のタイヤ販売が拡大されるものと期待している。