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ハンファケミカル、エチレン酢酸ビニル世界第2位へ


ハンファケミカルは、化学産業素材であるエチレン酢酸ビニル(EVA)の分野で世界第2位の生産企業として跳躍する。EVAは産業用電線や接着剤、太陽電池用シートなど、最近は世界的に需要が大きく増えている化学物質だ。

ハンファケミカルは2日、「サウジアラビアの石油会社であるシーケム(Sipchem)社と合弁で設立した現地法人(IPC)がパイロット生産を終え、本格的な商業生産に突入した」と明らかにした。サウジアラビアの現地工場は、年間15万トン規模のEVAを生産することになり、ハンファケミカルは蔚山(ウルサン)と麗水(ヨス)工場の生産ラインを合わせ、年産31万トンのEVA生産能力を有することになった。これにより、ハンファケミカルはこの分野でエクソンモービル(年産26万トン)を抜いて、デュポン(年産40万トン)に次ぐ世界第2位の企業として浮上することになった。

今回設立された新設法人は、2011年に同社とシーケムが総8億ドルを投資して着工し、株式はハンファが25%でシーケムが75%をそれぞれ保有している。ハンファケミカルは、韓国内工場は太陽電池フィルムと接着剤などの高付加価値製品に注力し、サウジアラビアの新設工場で生産するEVAは、靴用などの中・低価製品に注力する二元戦略を前面に出して、グローバル市場の攻略に乗り出す予定だ。ハンファケミカルの関係者は、「世界的な景気低迷と需要の減少、中国の自給率上昇で韓国の石油化学業界が困難を経験している状況で、今回のサウジアラビアのEVA生産設備の稼働は、新しいキャッシュカウになるだろう」と期待感をのぞかせた。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-02 17:54:08




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