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サムスン電子とSKハイニックス、工場建設で飛躍狙う

半導体コリア、クォンタムジャンプ…海外競合他社とさらに格差 

  • サムスン電子とSKハイニックス、工場建設で飛躍狙う
△写真=来る6月、京畿道(キョンギド)利川に竣工するSKハイニックス半導体製造施設「M14」の全景。単一の建物では世界最大規模の半導体工場で、面積はサッカー場7.5面ぶんに該当する。 [写真提供=SKハイニックス]

大韓民国の半導体がまた一段階、クォンタム(量子)ジャンプに乗り出した。半導体業界によると5日、サムスン電子は来月、平沢(ピョンテク)の高徳産業団地で半導体工場の着工式を行い、2017年までに15兆6000億ウォンを投入し、生産ラインを完成させることにした。SKハイニックスも、京畿道利川(イーチョン)に建設している、サッカー場7.5面ぶんのM14半導体製造工場の竣工式を6月に行うことにした。SKハイニックス利川M14の生産ラインには、2021年までに計15兆ウォン以上が投入される。サムスン電子とSKハイニックスはこれにより、海外の競合他社との高度な技術競争はもちろん、生産量競争でも超格差を広げるという戦略だ。

サムスン電子の平沢・高徳(コドク)産業団地は総283万平方メートル規模だが、サムスンはまずこのうち79万平方メートルを活用し、インフラ設備と先進的な半導体ライン1基を建設して、2017年から本格的に製品を生産する予定だ。

サムスン電子の関係者は、「平沢工場で生産する品目は継続して検討しており、その時々の市場の需要を反映して、生産品目や生産規模を柔軟に決定する」と明らかにした。同工場で生産される製品はDRAMとNAND型フラッシュメモリなど、汎用性の強いメモリ製品になる可能性が高いと伝えられた。

サムスン電子平沢工場の半導体1期ラインが完成したら、平沢は器興(キフン)・華城(ファソン)団地とともに、世界の半導体産業のメッカとして浮上し、サムスンは「器興・華城・平沢」につながる、最尖端の半導体クラスターを完成させることになる。現在、サムスンの地域別の生産製品群をみると、国内では器興・華城でメモリやシステム半導体などの先進的な半導体を量産しており、米オースティンではシステム半導体を、中国・西安にはNAND型フラッシュメモリを生産するシステムを備えている。

サムスン電子は平沢工場とは別に、2012年6月に着工した華城工場の半導体17ラインの建設工事を並行している。華城17ラインは別途に起工式を行わなかったし、工場建設の進み具合と完成時期は、世界の半導体市場の需給状況を考慮して決定することにした。華城17ラインはまずメモリ半導体を生産し、その後はシステム半導体を生産する計画だ。

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  • < サムスン電子 平沢工場 / SKハイニックス利川M14生産ライン >

SKハイニックスが利川工場に建設中のM14は、長さ333メートル・幅160メートルに達する。単一の建物では世界最大規模の半導体工場だ。2層にわたって生産ラインを設置し、総6万6115平方メートル(2万坪)の規模だ。

ここでは最尖端のメモリ製品である20ナノ級DRAMを生産するが、当初の生産量はウェハーで月1万5000枚程度と予想される。関連業界は、M14には来る2021年までに工場建設に3兆3000億ウォンが投入され、機械・装備などの各種装置に11兆7000億ウォンが投入される予定だけに、総投資額を15兆ウォンと推算する。M14が完成すれば、全体の半導体クリーンルームは2万坪で、月18万枚のウェハーが生産される。

SKハイニックス利川工場は、1994年と1997年に200ミリウェハーの生産のために建てられたM5とM7、1996年に建設されたM6の一部を、2005年以後に300ミリウェハーの生産が可能になるように改造した。中国・無錫工場と韓国・清州工場は300ミリ専用の最新生産設備として、それぞれ2006年と2008年に竣工した。
  • 毎日経済_キム・デヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-05 17:59:17




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