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不況により、デパート「涙の在庫処理イベント」


  • 不況により、デパート「涙の在庫処理イベント」
  • < ロッテ百貨店の在庫セール >

デパートに衣類を納品するホームファッションメーカーのA社は最近、増えた在庫量の始末で警告が鳴った。A社の幹部は、「長い不況で昨年、デパートの売り上げが大きく減り、在庫量も耐えられるレベルの2倍に迫った」とし、「在庫を払い落としてこそ資金が回って新商品も作れるが、こんな状況だといつまで持ちこたえられるか分からない」と訴えた。

内需低迷の長期化で、各メーカーが在庫処理に死活をかけるやいなや、ついにデパートまでがいつもは博覧会を開く会場まで借りて、史上最大規模の「涙の在庫処理イベント」に乗り出した。このように高級デパートが外部展示場まで借りて、大規模なテンチョリ(在庫処理)セールに乗り出すのは今回が初めてだ。

ロッテデパートは8日、ソウル市良才洞(ヤンジェドン)の地下鉄3号線ハンニョウル駅の近くに位置するコンベンションセンター「セテク(SETEC)」の第3展示館を借りて、10~12日と17~19日の2回にわたって大規模な「倉庫開放セール」を行うと明らかにした。

ロッテデパートはこれまでソウル市小公洞(ソゴンドン)のロッテホテルで、雑貨・衣料などのファッション商品の在庫処理イベント「ブラックフライデー」を毎年2回ずつ行った。その最初のイベントはすでに先月、ロッテホテル・コンベンションセンターを借りて一日中行った。しかし景気不況が長期化して、協力企業の在庫累積問題がますます深刻になると、これを打開するために、流通業界初の大型展示場まで借りた「出張販売」を行う攻め手を見せたわけだ。成長の最も大きなつまずきである内需不況の谷がどれほど深いかを端的に示す、大きな課題だ。

今回のイベント会場のセテク第3展示館は、ロッテホテルのイベント会場の面積1120平方メートル(340坪)よりも3倍ほど広い3300平方メートル(1000坪)に達する。

参加ブランド数とセール品の物量もこれまでで最大規模だ。生活家電・食品・海外ブランド品や雑貨・ゴルフなど、全商品群で300あまりの協力企業が参加し、150億ウォン分の商品を最大80%割引の超特価で販売する。1次の「リビング&フードフェア」イベントには80社が参加して、生活家電・家具やキッチン・食品商品群を販売する。

2次イベントには220社が参加し、海外ブランド品や雑貨、ゴルフ・スポーツ・アウトドアなどのファッション商品を網羅して超特価で販売する。また、釜山名物「三振かまぼこ」や束草名物「マンソクタルカンジョン」など、国内の有名なグルメ商品も集客のために参加する。

ロッテ百貨店のイ・ワンシン マーケティング部門長は、「過剰在庫で苦しむ協力企業が短期間に大量の在庫を処理できるように、超大型出張販売という前例のないイベントを用意した」とし、「協力企業の負担を最小限に抑えるためのイベントで、マージンも従来より2~10%ポイント低く策定した」と語った。

現代デパートも協力企業の在庫を処理するために、10日から狎鴎亭本店と貿易センター店、木洞店などの主要店舗でファッション商品の最大70%セールに入る。
  • 毎日経済_キム・ジュヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-08 17:58:54




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