トップ > 数字経済 > 企業 > サムスン・バイオロジックス、仁川の松島に世界最大規模の生産工場

サムスン・バイオロジックス、仁川の松島に世界最大規模の生産工場


  • サムスン・バイオロジックス、仁川の松島に世界最大規模の生産工場
  • < サムスンバイオ部門売上高 >

サムスングループのバイオ企業「サムスン・バイオロジックス(Samsung BioLogics)」は、世界最大規模のバイオ医薬品の生産工場を完工した。

製薬業界によると23日、サムスン・バイオロジックスは21日に創立4周年を迎え、仁川の松島第2工場完成を宣言し、試験稼動に着手した。培養液の容量を基準にして15万リットル規模だ。今年の初めに生産を開始した第1工場までを合わせると、合計18万リットル規模の生産体制を持つことになった。これは国内最大の生産設備を備えたセルトリオン(Celltrion)社の生産能力(14万リットル)を超えており、米国ロードアイランド州ウェストグリニッジに位置したアムジェン(AMGEN)社の生産施設と同様の規模だ。サムスン・バイオロジックスの関係者は、「現時点でサムスン松島バイオ工場は、世界最大規模の生産施設」だとし、「今後も顧客の注文に応じて、持続的な増設を考慮している」と語った。

サムスン・バイオロジックスはこの3月から松島1工場で、世界的な製薬会社のブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)社とロシュ(Roche)社から委託されたバイオシミラー(バイオ後続品)医薬品を生産している。第2工場でも両社から追加注文をうけた製品を生産する。このため、今月初めから工程および機械設備などが正常に運営されるかを検証し、これらを文書化するバリデーションを進めている。

これにより、サムスンは半導体とモバイルに続く第3の、「バイオ神話」作りの土台を整えたと評価される。全世界のバイオシミラー市場は、2019年までに550億ドルの巨大市場に成長する。

サムスンは、医薬品開発会社であるサムスン・バイオエピス(Sumsung Bioepis)社がサムスン・バイオロジックスに発注する形でバイオシミラーを生産し、市場に供給する予定だ。サムスン・バイオエピスはエンブレル、レミケード、ハーセプチン、ヒュミラ、ランタスなど5つの抗体医薬品のバイオシミラーを開発している。サムスン・バイオエピスは昨年末、欧州医薬品監督局(EMA)にリウマチ関節炎治療剤エンブレルのバイオシミラーである「SB4」の許可申請書を出したことに続き、先月はレミケードのバイオシミラー「SB2」の許可申請書も提出した。残りの3つの製品は詰めの臨床試験を進めている。

サムスン・バイオロジックスは、2011年5月に起工式を行ってから2012年末に、松島へ27万3900平方メートル規模の土地に3400億ウォンを投資して第1工場を竣工した。続いて2013年10月から、7000億ウォンをかけて第2工場の建設を開始した。

サムスンは各国の規制当局の許可が下りしだい、松島第2工場でもバイオシミラー生産に着手する予定だ。医薬品の生産を担当するサムスン・バイオロジックスは、第一毛織とサムスン電子がそれぞれ株式を45.65%ずつ保有しており、第一毛織の筆頭株主(23.24%)は李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長だ。バイオ事業のグループ内の関係を示す部分だ。

サムスンの関係者は、「バイオ事業は正軌道にあがって実績を出している」とし、「今後の成長産業として大きくなる可能性が高い」と明らかにした。

サムスンは2011年にサムスン・バイオロジックスを設立し、バイオ事業の育成に乗り出した。生産施設の構築と医薬品の委託生産はすでに開始し、現在はバイオシミラーの開発・生産を進めている。今後、独自のバイオ新薬を開発・製造するという戦略も立てた。

サムスン・バイオロジックスは昨年、連結ベースで1053億ウォンの売上を記録した。サムスンは2011年5月、バイオ医薬品分野を新未来事業として発表し、2020年までに2兆1000億ウォンを投資して、年間売上高1兆8000億ウォンを上げると発表した。
  • 毎日経済_チョン・スンファン記者/移動の記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-23 17:41:55




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア