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数字経済 > 企業 > SKハイニックス、期待値を超えるビックリ実績
SKハイニックスは「第1四半期」史上で最大の実績を収めた。SKハイニックスは23日、今年の第1四半期は売上高4兆8180億ウォンと、営業利益1兆5890億ウォンを記録したと明らかにした。このような売上・営業利益は「第1四半期」を基準にして、これまでの最大規模だ。今まで第1四半期のうちで最大の実績だった昨年の記録(売上高3兆7420億ウォン、営業利益1兆570億ウォン)を破ったわけだ。
今年の第1四半期の売上高は、オフシーズンに伴う出荷量の減少や製品価格の下落で、前四半期との対比で6%減少したが、昨年の第1四半期よりは29%増加した。営業利益は、四半期のうちで史上最大値を記録した昨年の第4四半期(1兆6670億ウォン)より5%減少したが、昨年同期(1兆570億ウォン)よりは50%も増加した。
このような実績は、半導体業界の最大のオフシーズンである「第1四半期の限界」を突破したという点で意味が大きい。第1四半期は伝統的に半導体メーカーのオフシーズンで、実績は減りやすいのだが、市場予想を上回る堅調な業績を記録したわけだ。
SKハイニックスがこのように良好な実績を上げることができたのは、主力のDRAMのポートフォリオを、市場の変化に合わせて対応した戦略が的中したからだ。DRAMのうちで、PCとテレビなどの消費者向け需要が減少し、クラウドコンピューティングとビッグデータが増える傾向に応じて、サーバー用とモバイル用DRAMの需要増加に焦点を当てたわけだ。例えば、DRAMのうちでサーバー用の割合は、昨年の第4四半期は20%半ばだったが、今年の第1四半期は30%水準にまで引き上げた。あわせて、収益性を中心に製品ポートフォリオを運用し、生産性・歩留まりの向上などのコスト削減を通じた営業利益率の向上戦略を駆使した。NH投資証券のイ・セチョル研究委員は、「SKハイニックスは第1四半期の営業利益1兆5900億ウォンで、市場コンセンサスの1兆4800億ウォンを超えた」とし、「オフシーズンでも、製品競争力とマーケティング力で堅調な業績をあげた」と明らかにした。
< SKハイニックス実績 >
SKハイニックスは、このようなしっかりとした実績をもとに、今年の投資規模を5兆ウォン台半ばまで増やす計画だ。
SKハイニックスのキム・ジュノ経営支援部門長(社長)はこの日、業績発表後にカンファレンスコールを行い、「現在、第1四半期までに2兆ウォンの投資を行った」とし、「全体的な計画変動はないが、今年にはウォン相場がさらに上がるように思え、設備投資額は5兆ウォン半ばに増加する見通し」だと明らかにした。
投資の割合は、DRAMが80%でNAND型フラッシュメモリは20%を占める見込みだ。キム社長は、「第2四半期から16ナノメートル・モバイル用トリプルレベルセル(TLC)NAND型製品を出荷する」とし、「NAND全体におけるTLCの割合は、10%後半になると予想される」と述べた。キム社長は、「年末にはTLC NAND型の割合を40%まで拡大する計画」だとし、「これを通じて、NAND型のコスト競争力と収益性改善が持続して行われるように努力する」と付け加えた。
今後もモバイルDRAMの割合は、PC用DRAMの割合を超えるとにらんで、モバイルDRAMを中心に生産を増やしていく計画だ。この間はPC用DRAMの需要が不振で価格も下落したが、各サプライヤーが生産を削減してモバイルDRAMの生産を増加させることから、需給環境は良くなるだろうと予想した。
キム社長は、「第3四半期にTLC NAND型を根幹とする、ソリッドステートドライブ(SSD)を出荷する予定」だとし、「年末にはTLC SSDの割合は20~30%程度になるだろう」と展望した。
SKハイニックスは、今年の第2四半期に20ナノメートルの中間級のDRAMの割合を大幅に拡大して、より微細な20ナノメートル級DRAMの量産準備を完了する計画だ。
またサーバー用とモバイル市場を中心に、DDR4製品の比重を拡大するという戦略だ。NAND型フラッシュメモリは、10ナノメートル級のTLC製品を第2四半期から本格的に出荷して、徐々に生産の割合を増やすことにした。NAND型フラッシュメモリの3D製品も、パイロット生産を開始することにした。
SKハイニックスは、今年の第1四半期末の時点で現金資産規模が4兆2480億ウォンで、前四半期より1930億ウォン増加して財務安定性も改善された。
- 毎日経済_キム・デヨン記者/ユン・ウォンソプ記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2015-04-23 17:24:40