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数字経済 > 企業 > 起亜自動車、第1四半期の営業利益が大幅減少…ヨーロッパ経済が影響
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現代自動車に続いて起亜自動車も、ユーロ急落の打撃は大きかった。
起亜自動車は24日、ソウル市の良才洞(ヤンジェドン)社屋で2015年第1四半期の業績発表会を開き、今年の第1四半期の営業利益は前年同期比で30.5%減の5116億ウォンを記録したと明らかにした。
第1四半期の売上高は11兆1777億ウォンで、前年同期比で6.3%減少したが、ユーロやルーブルなどが急落して為替差損が発生し、営業利益はより大きな幅で減少した。
起亜自動車は今年の第1四半期、韓国内外の市場で昨年の第1四半期よりも2.7%減の75万1080台を販売した。国内では前年同期比で5.1%減の41万531台を売り、国外では0.3%増の34万549台を販売したことが明らかになり、国外の割合が増えていることを確認した。
起亜自動車は、特に露ルーブル暴落による損失を最小限に抑えるため、ロシアでの販売量を縮小し、価格も引き上げた。起亜自動車のハン・チョンス財経本部長(副社長)は、「第1四半期に販売価格を8%引き上げて、国内とスロバキアで生産するロシアへの輸出分は、前年同期よりもそれぞれ70%と37%縮小した」と明らかにした。
このような危機管理のおかげで、第2四半期以降には業績好転が予想されるというのが、起亜自動車の展望だ。
まず、今年から世界市場で本格的に販売されている新型カーニバルとソレントが、第2四半期以降の販売に弾みがつく見通しだ。
これに加えて下半期に、中核モデルのK5とスポーティジの新型が発売され、販売はさらに増えると予想される。ハン・チョンス副社長は、第2四半期の売上高に対して「第1四半期より10万台、前年同期よりも3万8000台増加して、79万台を上回るだろう」とし、「K5のグローバル市場での販売目標は年間40万台」だと明らかにした。
これと同じ日、業績を発表した現代自動車グループの部品メーカーの現代モービス(HYUNDAI MOBIS)も、今年の第1四半期の売上高は前年同期比で1.7%増の9兆675億ウォン、営業利益は4.3%減の6898億ウォンを記録したと明らかにした。中型車やスポーツ用多目的車(SUV)など、ハイスペックモデルと高級オプションの選択が増えて売上げは増加したが、ユーロ安とルーブル安で利益は減少したと現代モービスは説明した。