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YGに続きキーイーストも化粧品市場進出…「消費市場のスター権力」

YGエンタの化粧品ブランド「ムーンショット」に続き、キーイーストも化粧品進出宣言 

  • YGに続きキーイーストも化粧品市場進出…「消費市場のスター権力」
化粧品市場が成長を期待するには難しい成熟期に突入した中で、大型エンターテイメント会社たちが送れて進入し、過熱競争が懸念されている。

化粧品市場は高価ゾーンの競争力が弱まりながら、中低価化粧品ブランドショップが市場占有率を育ててきた。しかし、外国人観光客に依存してきた中低価化粧品ブランドショップの売上高が泡となり、市場全体が連れ立って危機に瀕している。

そんな中でYGエンターテイメント(以下、YG)が製造業者コスオンと合作した「ムーンショット(moonshot)」をランチングしたことに続き、キーイーストが化粧品事業進出を宣言して関心を集めている。これらの業者以外にもいくつかの業者が化粧品事業進出を打診していることが伝えられ、エンターテイメント会社が化粧品を魅力的な事業拡張ツールとして認識していることを推察させた。

化粧品は商品競争力を判別する基準が明確だという点から、目に見えない付加価値の比重が大きなファッションとは違い非専門業者も生産業者との合作や輸入などを通じて比較的容易に事業を開始することができるという利点がある。

エンターテイメント会社の化粧品事業進出は、ローカル化粧品市場の成長がスターによって創出されるKスタイル熱風に依存してきたという点において意味を持つ。スターマーケティングが売上高を左右する現実において、強大なスター軍団を率いているエンターテイメント会社の化粧品進出は新しい権力構図となりうるという憂慮が提議されている。

これに関連して、化粧品業界はスターマーケティングと商品競争力が最近になって入り混じっていることに別の問題点を指摘した。

ある中低価化粧品ブランドショップ関係者は、「スターを前にした人気は一時的な売上高上昇に終わる場合が大部分だ。ヒットアイテム1、2個ではブランドや会社が運営されない。これは一時上昇の勢いを見せた中低価ブランドショップが停滞し、大企業が成長する理由でもある」とスターとブランドの関数関係を冷静に説明した。

それでもスターマーケティングは、化粧品市場で売上高順位を分ける強大な影響力を行使していることを見過ごすことはできない。ファッションブランドがスターを商品名にすることについて慎重になることとは違い、化粧品は○○リップスティックなどで人気を集め始めてベストセラーに浮上し、スターと合作した商品を発売する事例がかなりの数で見られる。

先立って話をした化粧品業界関係者は「化粧品は大企業や専門業者さえもOEM、ODM業者に商品企画や生産を任せる場合が多い。そうしてみると、中低価化粧品業者が大企業に押されてはならない。けれど実情はそうではない」とし、「商品やブランド競争力は生産、スターのような何かひとつによって決定されることではない」と強調した。

エンターテイメント会社の化粧品市場進出の始発店であるムーンショットは色彩化粧品を差別化し、ポイントで掲げている。ムーンショットはYGが後ろにいるが、YGの関与や依存度が思っているほど大きくないというのが関係者の説明だ。関係者は「クォリティでブランドを知らせることを願う」と商品企画および生産ノウハウを兼ね備えたコスオンが参加したことを強調した。

キーイーストはまだ化粧品事業と関連したポートフォリオを立てていないというのが関係者の説明だ。パンダコリアがどのような形態かで化粧品事業に関与するだろうが、製造や流通など事業戦略がまだ明確になっていないと明かした。

成長する企業が事業を拡張することは極めて当然の選択だ。しかし、製造や流通のようなハードウェア基盤が要求される消費財に、企画やサービスなどソフトウェア基盤の業者が進出することは危険変数が多く忌避されてきた。

エンターテイメント会社と化粧品との合一点はスターマーケティングに限定されている。残りの部分をどのような方式で吸収し運営ノウハウを構築するのか、企業の勝敗はもちろん化粧品市場成長の可否を分ける変数となるだろう。
  • シックニュース ハン・スギン記者/写真=シックニュースDB | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-28 17:58:10




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