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数字経済 > マーケット > ソーシャルコマース市場、モバイル基盤ショッピング網の設定に総力
スマートフォンの成長と緊密な関係を維持してきたソーシャルコマース市場は、実際にモバイルショッピングを伝播した初期流通網だ。
業界は、「ソーシャルコマースが、モバイル市場を育てた」と口を揃えている。百貨店・大型マートはもちろん、オープンマーケット・ホームショッピングもモバイル市場に集中、売上成長を見せ始めたが、今のところは全体売上に比べて微々たる規模であるためだ。
一方、ソーシャルコマースはモバイルの取扱割合が、オンラインよりずば抜けて高い。実際に、ティモン(TMON)のモバイル取引は、全体取引の割合の73%を占めるほどだ。
このような流れに対し、ティモン側の関係者は、「ソーシャルコマースの地域基盤クーポンこそ、移動しながらモバイルで即座に購入しやすいアイテムだ。また、商品数が膨大なオープンマーケットと異なり、顧客が望む最低価格の商品1~2個だけ見せるため、モバイルで具現するのに適合している」と説明した。
これにより、各ソーシャルコマース市場は、モバイル基盤ショッピング網の設定に総力を傾ける様子だ。ウィメプの場合、モバイルでのみダウンロードできるモバイル専用クーポンを発給しており、サイトデザイン、フォントもまた、モバイル環境に適合するよう変えている。
ティモンもやはり、モバイルコンテンツの品質を高めるのに集中している。「以前はPC基盤のコンテンツをモバイルでできるだけ異質感なく見せることに集中していたが、これからは、モバイル用、PC用のイメージを最初から別途に企画、制作している」とし、これにオンライン、モバイル両側で見せるコンテンツのクオリティを高めていることを明らかにした。
実際、PCを利用したオンラインショッピングから、自然にモバイルショッピングに入ってきた顧客以外にも、オフラインショッピングから、モバイルショッピングに直行するショッピング族が増えている現時点では、モバイル市場に積極的に備えることが、流通網としてソーシャルコマース市場の競争力を高める方法にみえる。