トップ > 数字経済 > マーケット > ショッピングチャネル、1人当たり平均4.5個

ショッピングチャネル、1人当たり平均4.5個


  • ショッピングチャネル、1人当たり平均4.5個
流通業者が、オン・オフラインのコンバージェンスを成し遂げているのは、事実、消費者の変化するショッピングトレンドと関連が深い。最近は、ショッピングトレンドがとにかく短い周期で変わるため、「無トレンドがトレンド」という言葉まで出る。ショッピングから、固定観念が消えているということだ。

2~3年前から増え始めたPC・モバイルショッピングで、一時期、ショールーミング(showrooming)が大勢として定着した。百貨店やマートなど、オフライン売場で商品を、「ウィンドウショッピング」した後、家に戻ってきて、オンラインで注文するということだ。これにより、オフライン売場は、言葉どおり、「ショールーム」に過ぎなかった。

しかし、昨年、ハーバードビジネスレビューは、「逆ショールーミング(reverse showrooming)」を注意深く予想しており、これは、現実化している。

化粧品や服の場合、オンラインで最大限、商品情報を比較・分析した後、オフライン売場で、直接体験した後、購入する消費者が増えているからだ。

これは、消費者のショッピングチャネルが、多様になったということを意味する。百貨店やマート・オンラインモールのうち、ひとつだけ決めておいて、物品を買う消費者は多くない。流通専門家は、現在、消費者の平均ショッピングチャネルが、4.5個に達すると分析する。

核家族化で、1~2人世帯の消費が増えているが、3~4人世帯、いわゆるファミリー型の消費も、ともに増えているという点もまた、常識をくつがえす。家族がともにできるキャンピングや、レポーツ関連の用品市場が、大きな成長の勢いを歩んでいるのが代表的な事例だ。

目的ショッピングから暇つぶしショッピングへ、ショッピング概念が変わるという点も、注目しなければならない。服や家電など、特定の製品を買うために、売場を訪れるよりは、休日の余暇を楽しむために、複合ショッピングモールに位置した劇場で、映画を見てから出てきて、服一着を購入するという具合だ。郊外型アウトレットが脚光を受ける理由も、このためだ。

物品構成では、ブランドショッピングモールより、アイテムショッピングがさらに浮上している。易しくいうと、特定のブランドだけに固執せず、アイテム別に様々なブランドをいくらでも結合できるという消費心理だ。

消費者ごとに、個性が強くなり、自分だけの「オンリーワン」商品も脚光を受ける。

少し野暮ったく、安くても、他人と異なる衣類やアクセサリーに固執する、個性の強い消費者が増えている。このため、高級商品を売っていただけの百貨店も、B級文化商品に注目している。

中央大学産業経済学科のイ・ジョンヒ教授は、「消費トレンドが、とにかく速く変化するため、ひとつの目立つトレンドが消えてしまった」とし、「媒体の発達により、普段、接することのできる情報が多くなり、自分だけの好みをあらわにする"個性派"消費者が、次第に増えている」と話した。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-01-03 16:02:18




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア