トップ > 数字経済 > マーケット > 韓国であふれる無年数ウイスキーの新製品…問題は価格
12年、15年、21年…。
このようなウイスキーの「年数」は、ウイスキーの品質と原液の熟成度を測る尺度だ。多くの消費者がより良いウイスキーを望むとき、この年数を見て判断する。
しかし最近、相次ぐ国内ウイスキーの新製品の中にはこの年数表記のない、いわゆる「無年数」製品が増えている。このような製品はどの程度の熟成期間を経たウイスキー原液なのかを知ることができないうえに、価格も従来の年数の製品と大きく差がないために消費者を欺く「コムス（ケチなやりかた）」だという指摘が出ている。
17日の酒類業界によると無年数製品には、最近消費者のあいだで脚光を浴びる低い度数の酒も大挙出荷されている。国内ウイスキー業界1位のディアジオ・コリア（Diageo Korea）は今年、自社の代表製品「ウィンザー（WINDSOR）」に多様なフルーツの香りの添加物を入れて作った「ウィンザーＷアイス（ICE）」と「ウィンザーＷレア（RARE）」を発売した。基本的にアイスは12年、レアは17年の原液を主に使用するが、さまざまな年数のものを混ぜた製品だ。両製品ともアルコール度数が35度でスコッチウイスキー（40度以上）ではないうえに、原液を100％使わないことから正式のウイスキーとして分類されない「その他酒類」（スピリットドリンク）だ。
業界2位のペルノリカール・コリア（Pernod Ricard Korea）も今春、代表製品の「インペリアル」原液を使用して度数が31度と低い、女性用の低度数酒「エクラ・バイ・インペリアル（Eclat By Imperial）」を出荷し、最近では17年原液を中心とした40度の「インペリアル・ネオン（NEON）」まで発売した。ロッテ酒類が出した35度のスピリットドリンク「ジュピターマイルドブルー（Jupiter Mild Blue）」も同様だ。すべて無年数だ。
各メーカーはそれぞれ熟成年度よりも、製品のブランドを強調するために年数を表記しないと説明したが、内心は違う。ウイスキー業界が不況だからだ。実際に、国内ウイスキーの出庫量は2009年から落ち始めて、その年の成長率はマイナス10.1％で2011年はマイナス4.8％、昨年はマイナス3.4％と6年連続で減少となった。今年も昨年よりウイスキー出庫量は減る見込みだ。
ワインや輸入ビールに比べてウイスキーの人気が落ち、業界は収益性を心配し始めて、製造コストを削減するために無年数製品を出しているという分析だ。 17年と表記されたウイスキーは、17年間熟成したウイスキー原液を使用するが、そのような「スーパープレミアム」級を標榜しながらも、年数を表記していない無年数製品は、実際に17年よりも短いウイスキー原液も一緒に使用する。熟成期間が短い原液を使えば、それだけ製造コストは減少する。
ウイスキーの本場スコットランド酒法によると、穀物蒸留原液を3年以上熟成させるとウイスキーとして認定されるので、大多数の専門家は無年数製品は3年以上で17年以下の原液を混ぜて使う可能性が高いと指摘している。ウイスキー業界の関係者は、「17年のかわりにそれと同じクラスの無年数製品を販売するなら、該当企業としては収益性を考慮して、17年以下の原液を混ぜて使うしかない」と語る。スコッチウイスキー協会もウイスキーに年数を明確に表示するように勧めているが、最近韓国で発売される新製品は無年数製品が溢れている。問題はこれらの無年数製品の価格だ。
ウィンザー12年（以下450ミリリットル基準）の出庫価格は2万6367ウォンだが、同じクラスだと言われている無年数のウィンザー・アイスは2万4530ウォンで7％程度安く、ウィンザー17年（4万7ウォン）と同じクラスだというウィンザー・レア（3万8170ウォン）も価格差は5％未満だ。
36.5度の国産ウイスキーで国内の低度数ウイスキー市場を初めて開拓した「ゴールデンブルー（Golden Blue）」も、2009年の発売当時は12・17年で登場したが、2012年に12年は「サフィルース（Sappirus）」、昨年に17年は「ダイヤモンド」というサブタイトルを付けて登場し、すべて無年数製品になった。製品価格はそれぞれ2万6334ウォンと4万62ウォンで、既存の年数製品と差がない。業界関係者は「消費者は無意識のうちに、パッケージが派手で価格だけ同じようなら当然同じ年数のウイスキーだと勘違いして購入するケースが多い」と指摘した。
韓国であふれる無年数ウイスキーの新製品…問題は価格
あれ？最近、ウイスキーになぜ年齢がない？
< ウィンザー17年、ウィンザーWレア、インペリアル17年、エクラ・バイ・インペリアル、ゴールデンブルー・ダイヤモンド >
このようなウイスキーの「年数」は、ウイスキーの品質と原液の熟成度を測る尺度だ。多くの消費者がより良いウイスキーを望むとき、この年数を見て判断する。
しかし最近、相次ぐ国内ウイスキーの新製品の中にはこの年数表記のない、いわゆる「無年数」製品が増えている。このような製品はどの程度の熟成期間を経たウイスキー原液なのかを知ることができないうえに、価格も従来の年数の製品と大きく差がないために消費者を欺く「コムス（ケチなやりかた）」だという指摘が出ている。
17日の酒類業界によると無年数製品には、最近消費者のあいだで脚光を浴びる低い度数の酒も大挙出荷されている。国内ウイスキー業界1位のディアジオ・コリア（Diageo Korea）は今年、自社の代表製品「ウィンザー（WINDSOR）」に多様なフルーツの香りの添加物を入れて作った「ウィンザーＷアイス（ICE）」と「ウィンザーＷレア（RARE）」を発売した。基本的にアイスは12年、レアは17年の原液を主に使用するが、さまざまな年数のものを混ぜた製品だ。両製品ともアルコール度数が35度でスコッチウイスキー（40度以上）ではないうえに、原液を100％使わないことから正式のウイスキーとして分類されない「その他酒類」（スピリットドリンク）だ。
業界2位のペルノリカール・コリア（Pernod Ricard Korea）も今春、代表製品の「インペリアル」原液を使用して度数が31度と低い、女性用の低度数酒「エクラ・バイ・インペリアル（Eclat By Imperial）」を出荷し、最近では17年原液を中心とした40度の「インペリアル・ネオン（NEON）」まで発売した。ロッテ酒類が出した35度のスピリットドリンク「ジュピターマイルドブルー（Jupiter Mild Blue）」も同様だ。すべて無年数だ。
各メーカーはそれぞれ熟成年度よりも、製品のブランドを強調するために年数を表記しないと説明したが、内心は違う。ウイスキー業界が不況だからだ。実際に、国内ウイスキーの出庫量は2009年から落ち始めて、その年の成長率はマイナス10.1％で2011年はマイナス4.8％、昨年はマイナス3.4％と6年連続で減少となった。今年も昨年よりウイスキー出庫量は減る見込みだ。
ワインや輸入ビールに比べてウイスキーの人気が落ち、業界は収益性を心配し始めて、製造コストを削減するために無年数製品を出しているという分析だ。 17年と表記されたウイスキーは、17年間熟成したウイスキー原液を使用するが、そのような「スーパープレミアム」級を標榜しながらも、年数を表記していない無年数製品は、実際に17年よりも短いウイスキー原液も一緒に使用する。熟成期間が短い原液を使えば、それだけ製造コストは減少する。
ウイスキーの本場スコットランド酒法によると、穀物蒸留原液を3年以上熟成させるとウイスキーとして認定されるので、大多数の専門家は無年数製品は3年以上で17年以下の原液を混ぜて使う可能性が高いと指摘している。ウイスキー業界の関係者は、「17年のかわりにそれと同じクラスの無年数製品を販売するなら、該当企業としては収益性を考慮して、17年以下の原液を混ぜて使うしかない」と語る。スコッチウイスキー協会もウイスキーに年数を明確に表示するように勧めているが、最近韓国で発売される新製品は無年数製品が溢れている。問題はこれらの無年数製品の価格だ。
ウィンザー12年（以下450ミリリットル基準）の出庫価格は2万6367ウォンだが、同じクラスだと言われている無年数のウィンザー・アイスは2万4530ウォンで7％程度安く、ウィンザー17年（4万7ウォン）と同じクラスだというウィンザー・レア（3万8170ウォン）も価格差は5％未満だ。
36.5度の国産ウイスキーで国内の低度数ウイスキー市場を初めて開拓した「ゴールデンブルー（Golden Blue）」も、2009年の発売当時は12・17年で登場したが、2012年に12年は「サフィルース（Sappirus）」、昨年に17年は「ダイヤモンド」というサブタイトルを付けて登場し、すべて無年数製品になった。製品価格はそれぞれ2万6334ウォンと4万62ウォンで、既存の年数製品と差がない。業界関係者は「消費者は無意識のうちに、パッケージが派手で価格だけ同じようなら当然同じ年数のウイスキーだと勘違いして購入するケースが多い」と指摘した。
- 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2015-12-17 17:08:08
