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サムスン冷蔵庫、設計・部品を全て変えて1000リットル限界克服

シェフコレクション・名品冷蔵庫の開発チーム・インタビュー / 790万ウォンの高価にもかかわらず1カ月に1000台売れる 

  • サムスン冷蔵庫、設計・部品を全て変えて1000リットル限界克服
  • サムスン電子光州事業場の冷蔵庫開発チームのチョン・サンギュ、キム・ヨンハン研究員が1000リットル冷蔵庫を紹介している。

「冷蔵庫を開発する人々の間で、1000リットルは越えられない限界でした。それを破ってから、もうどんな冷蔵庫でも作ることができると思いましたよ」。サムスン電子生活家電事業部開発室のキム・ヨンハン主席研究員の話だ。100メートル陸上で人間の記録限界が9.5秒ならば、冷蔵庫の世界では1000リットルがそうだった。先月、サムスン電子が出したシェフコレクション冷蔵庫はその壁を越えた。市場でも790万ウォンという高価にもかかわらず、発売1カ月で1000台以上を売る気炎を吐いた。

チョン・サンギュ主席研究員は、「同じ外形サイズを維持しながら容量を1000リットルに増やすために、冷蔵庫の全てを変えなければならなかった」と語る。既存の最高容量である900リットル冷蔵庫と外形サイズは同じだが、冷蔵庫の内側で1リットルの牛乳100本をさらに入れる空間を探さなければならなかったという話だ。

核心は断熱壁だった。断熱壁を薄く作れば断熱性能が落ち、冷蔵能力が落ちる。持ちこたえる力が弱くなり、冷蔵庫が曲がってしまうこともある。

設計から再びしなければならなかった。開発室の人材15人が断熱壁の耐力を高めるために、壁の間に構造物をさらに入れることにした。断熱性能を強化するために、既存で使用していたウレタンを減らし、代わりに高効率の真空断熱材を入れた。充填速度が遅くなることを防ぐために電線と部品を単純化した。

こうしてシェフコレクション冷蔵庫断熱壁は、既存の5.5センチから2.3センチに薄くなった。

最後のテストで冷蔵庫は997リットル、1000リットルまで3リットルが足りなかった。冷蔵庫の内部に入る引き出しと構造物の形を変えて、不必要な空間を減らすことにした。製造部門はこれ以上部品設計を変えてはいけないと抗議したが、結局は推進を選択した。

冷蔵庫ひとつに金型部品だけで400個以上が入る。金型部品ひとつだけ再製作しても6000万~7000万ウォンずつ製作費が追加されるが、これを甘受して引き出しを作り直し始めたのだ。

チョン主席研究員は、「冷蔵庫の内側で少しでも残る空間を探さなければ、1000リットルは不可能だった」とし、「入社以来、今まで冷蔵庫だけを18年研究したが、残る空間を探すために今回は引き出しや棚に関するKS規定集を再度勉強し始めた」とうちあけた。

昨年10月、千辛万苦の末に誕生したシェフコレクションの試作品を見て、家電を担当する消費者家電(CE)のユン・ブグン部門社長がデザインが間違っていると指摘した。最終的にはメタルを供給しているポスコを訪ね、華やかな印象のスプレンディッドメタル素材を再度求めてきた。それが昨年11月だった。
  • 毎日経済_光州=イ・ジミョン記者/ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-04-20 18:46:58




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