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素材・部品の輸入、中国は「ぬっと」日本は「ぽとん」

中国への依存度28%で史上最高 

  • 素材・部品の輸入、中国は「ぬっと」日本は「ぽとん」
わが国の素材・部品産業の交易版図が変わりつつある。日本からの輸入量が急激に減少する一方で、不足する部分を中国とアセアン(ASEAN)国家から輸入する方向に変化している。

これまで素材・部品産業の対日赤字は全体対日貿易赤字額の70%以上を占めるほど比重が高かった。

産業通商資源部は、今年の第1四半期における対日本の素材・部品貿易収支は38億2000万ドルを記録し、日本への輸入依存度は18.1%で過去最低を記録したと17日、明らかにした。これに反して、中国への輸入依存度は27.9%で過去最高を記録した。

特に日本からの輸入減少が目立つ。第1四半期の素材・部品産業の日本からの輸入は73億ドルを記録したが、これは最近3年間での最低値だ。

産業通商資源部は、「わが国の素材・部品の競争力向上と、アセアンなどの新興市場からの輸入先の多様化などによるもの」と分析した。

昨年は円安による価格下落のおかげで貿易赤字の規模が減少したが、今年に入って日本から入ってくる輸入量が減少する傾向にある。これに加えて、中国からの輸入増加が対日輸入の依存度を下げることに一役買った。中国からの輸入量は同じ期間に約113億ドルで、ここ3年の最高値を記録した。

日本と中国の間に挟まれている韓国の、部品・素材競争力の強化なしには貿易依存度の改善は困難であることを意味する。

一方、2011年の四半期ごとに90億ドルを維持していた素材・部品産業の対日輸入量が、昨年は80億ドル水準に落ち、今年は70億ドル水準に固着化されるかが注目される。わが国はこの10年間、年平均250億ドル規模の対日赤字を記録しているが、素材・部品産業における対日赤字は年間200億ドルを超えている。しかし、今年から素材・部品産業の対日赤字が四半期ごとに70億ドルのレベルにとどまるようになると、対日赤字幅は200億ドルを下回る可能性が大きい。

こうなると、わが国はウォン高現象を軽減するために、経常収支の黒字幅を減らす方向に政策を展開できる余地が大きくなる。

これまで市場では、わが国の経常収支の黒字が過度のため、ウォンが上昇圧力を受けているという認識を持っていたが、そのせいで黒字幅を減らすために輸入を増やして対日赤字が大きくなるというジレンマに陥っていた。
  • 毎日経済_シン・ヒョンギュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-04-17 17:33:22




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